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講師のひとりごと:
2018年春から本格的に取り組んでいるのが、即興型ディベートの習得です。
ディベートとは、ある1つの論題に対し、賛成・反対に分かれて、中立な立場のジャッジをどちらが説得できるかを競うゲーム(競技)です。
既に授業に導入されていたり、部活動で行われている高校もあり、全国大会も実施されています。
まず、論題はその場で示されるため準備はできません。だから即興型なのですね。論題は政治・経済・文化・教育・健康・宇宙・生物等の時事問題から、中高生の生活に密着した身近なテーマ(学校でスマホを使用するかしないか、高校は制服か私服か、中学校は弁当か給食かetc…)まで多岐にわたります。つまり、日頃から世界のことから身近なことまで、様々な角度から関心をもって自分の頭で考える習慣がないと、与えられた論題に対して意見を持つことができないのです。
そして、これを英語で行うのです。
相手の意見を聞きとり、自分の主張をまとめ、相手の意見に反論し、ジャッジに自分がこの勝負で勝ったことを納得させるのです。英語の四技能総出で使いまくらなければ勝負できません。
また、賛成か反対かの立場を自分で選ぶことができません。例えば、タバコは生産・販売を禁止するという意見に自分は賛成でも、反対側に行くよう指示されれば、反対の意見をまとめなければなりません。
頭の中の柔軟性、瞬発力も求められるのです。
それから、スピーチ時間が決められています。形式はいくつかあるのですが、PDAという形式だと3人ずつで戦い、1番目と2番目のスピーカーは3分、3人目が2分です。短い時間に言うべき内容をわかりやすく盛り込んでいかなければなりません。
ディベートの練習を重ねていくと、いかにあらゆる能力が養われるかがわかりますね。
社会問題について英語で論理的に思考し、議論し、説得する力。大学入試、就職試験には必ず必要になってくるでしょう。
私自身、まだまだ勉強中の身ですが、ディベートに取り組むことによって得られる心地よい緊張感、学習意欲や探求心の創出、爽快な達成感を一人でも多くの生徒さんに経験していただけたら、毎日の生活が一味ちがったものになるのではと考えます。
新年度始まる高校生クラスでは、積極的にディベートを取り入れたいと思っています。課外活動で練習会参加も企画していきます。
興味のある方、一緒にディベートしませんか?