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地域のシネマフェスティバルで上映予定作品の中にひと際目を引く作品がありました。
「ラーゲリより愛を込めて」でした。
二宮和也さん演じる山本幡男さんの強靭な精神と忍耐力に感動しました。
日ソ中立条約中のソ連が突然宣戦布告。これは半年前にすでにヤルタ会談で決定されていたそうです。
南樺太と千島列島を見返りに。
日本は米英との和平交渉の仲介役をソ連に打診していた最中であり全くの不意打ちでした。
尚、終戦後も「終戦だ!帰国させる!」との虚言で多くの兵隊さんが汽車に詰め込まれ、シベリアの強制収容所に送り込まれました。
思えば、太平洋戦争前及び戦中の日本人の公明正大さには心底から感服いたします。
平安末期の兵法書「闘戦経」。
「孫子」の「兵は詭道なり(謀略などの騙し合いが要)」の思想が日本の国風に合致しないとして「孫子」の補助的兵書として成立しました。
「闘戦経は孫子と表裏す」。
『孫子』(戦略・戦術)を学ぶ将は、
『闘戦経』(兵としての精神・理念)も学ぶことが重要である。としています。
また日本は八百万の神を崇める神道(いわゆる多神教)ですが、これが日本人の魂の根底に存在するからこそ、の日本の強さ、清廉潔白さなのだと思います。強くてブレないからこそどんな時にも正しい対処ができた、どんなものをも粗末に扱わない、尊重できたのだと思います。
あらゆる人・物に神が宿る。自と他、人と動植物、全てに自分と同じ命が宿っている、という考え方。
これは戦い合った相手でも、戦いが終われば相手の尊厳を尊ぶ。動物や植物の命を尊び、路傍の石ころや虫をも疎かにしない。相手にも自分と同じ命が宿っている、同じ仲間だとの認識があるからこそ、どんな状況下にあっても、公明正大にフェアプレイができたのだと思います。
駆逐艦「雷」の工藤俊作艦長・義和団事件における柴五郎・第六潜水艇遭難の佐久間勉艇長・八王子市出身の肥沼信次医師・台湾総督府警察官廣枝音右衛門・パラオで日本兵1万人が玉砕したが、島民は1人も死ななかった中川州男大佐以下部隊員。ユダヤ難民と北海道を守った樋口季一郎等々
究極の人員・物資不足の中、多大な戦力を最後まで翻弄し続け、なおかつ民間人を無傷で救った偉大な知力、行動力等々に、人知を超えた大いなる力を感じます。
現代も稼働している台湾の烏山頭ダム・朝鮮半島の水豊ダム・1966年多くの被害を出したタシュケント地震でも無傷だったウズベキスタンのナヴォイ劇場等々
現代社会にもこの精神を繋ぐすばらしい人々がいます。アフガニスタンで65万人を救った中村哲医師・マレーシア、中国の万里の長城他植林メソッド「宮脇方式」を提唱し活動を続けた宮脇昭教授。その他井戸掘削で世界の水問題に貢献している人々、その他多種技術を指導普及に努める人々。
戦前、戦後を通じオリンピック競技に於いても、日本人のフェアな行動は顕著に多々見受けられます。
私たちはこのようなすばらしい歴史、すばらしい人々の命を繋ぐモノです。
ルーツを誇り、思想を遵守し、正しく、強く、愛深く生きたいと思います。
歴史を見渡して、残虐な独裁者や戦争を起こし、悲惨な状況を引き起こした人々の多くには、自身のルーツや能力、境遇などに劣等感を持った人が多いように思います。
どの民族、どこの国にもその起源には誇るべきものがあります。
それぞれの民族、国を誇り、自分のルーツに誇り、自信を持って生きる世界を目指したいです。
人種も国も越えて、お互いを尊重し合って、助け合って生きれますように。
子どもたちに劣等感を植えつけず、明るく楽しい人生を送って貰えるよう努めたいと思います。