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2023年4月26日
猫オーナーライフ第2期

10年くらい前、我が家にはシンガプーラのKAIだけが残っていました。

 

その頃のKAIは、目の病気であまりよく見えないおばあちゃん猫になっていたので、静かに毎日を過ごしていました。

 

そんな時、娘がお習いしていたピアノの先生から保護した生まれたての子猫を貰ってくれないか、とオファーがあり、KAIにも刺激になっていいかな、と思い譲り受けることにしました。

 

が、それまで3か月は親猫の下で過ごした子猫しか世話をしたことがなかったので、ミルクをあげなければいけないような赤ちゃん猫を育てるのは試行錯誤でした。

 

性別も分からないくらい小さかったのですが、毛色から『きなこ』と名付け、出かけるときも小さな段ボールに入れて一緒に持ち運び、ミルクをあげたりお世話をしたりしていました。

スクスクと成長し、やがて男の子だと判明。

 

義母が「真面目に育つんやよ」ときなこに語り掛けていたことから、名前をきなこ・まじめに改名し、息子が毎日手の平の中に入れて持ち歩くくらい可愛がって育てていました。

 

が、ある日急にきなこ・まじめがしゃっくりをし始めました。

私が無知で悪かったのですが、しゃっくりの原因はミルクの誤嚥でした。

 

やがてあっという間に具合が悪くなり、静かに息を引き取りました。

 

我が家にやってきた時と同じくらい小さな小さな姿になってしまったきなこ・まじめの最後に立ち会えなかった息子は、私が牛乳パックで作った小さな棺桶の中に納まっているきなこ・まじめをいつまでも黙って見ていました。その後ろ姿を見て更に涙が止まらなくなったものです。

きなこ・まじめの突然の逝去から立ち直れなかった私たちは、それから暴走を始めることになるのでした。

 

(第3期へと続く)

2023年度がスタートしました

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2023年4月5日
猫オーナーライフ第1期

「先生んちに何匹猫がいるの?」

 

とよく生徒さんに聞かれます。

 

 

正解は3匹です。


父や祖父母が猫嫌いだったので、絶対に猫は飼えなかった子供時代。

今のように娯楽がない時代だったので、唯一の楽しみが読書でした。

そして、一冊の猫図鑑を手に(大きくなったら絶対に猫を飼おう)と飼いたい猫を吟味して日々を過ごしていたものです。(その頃はチンチラが欲しくてたまりませんでした)


その後ひとり暮らしを始めて以降、保護猫を世話することから猫オーナー人生が始まりました。

とは言え、まだまだ私の野望には程遠く、結婚するまでは密やかに猫がいるようないないような生活が続きました。

結婚したらもう自由です!

さぁ飼うぞ!と勇んで、飼いたかったロシアンブルーの男の子をゲットしました。

名前はCOO(空)

少し間をおいて、シンガプーラの女の子をゲット。

名前はKAI(海)

 

勘の良い方はもうお分かりでしょう。

次にゲットした子にはRIKU(陸)と名付け、松本家専属猫自衛隊を結成するつもりでした。

 

が、3匹目を吟味している間に保護猫がやって来ちゃったんです。

車に轢かれて瀕死の男の子。

放っておけず、病院に運び込み手術してもらい、回復後はそのまま我が家にむかい入れることになりました。

 

でもRIKUと名付けるには出会いが唐突だったしなぁ…と考えた結果、RIKUは将来の猫に取っておいて、この子の柄から坊ちゃんと名付けました。本当に七三分け髪の柄と鼻の下にちょび髭の柄があったんです笑。

数年はそのまま3匹で仲良く過ごしていました。


それから20年近く経ち、今も猫は3匹ですがメンバーは入れ替わりました。

(第2期へと続く)