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教室日誌一覧

2021.2.23

英語でディベート

英語でディベート

2021/2/14&21@zoom
即興型英語ディベート教育ジャッジ研修に参加しました。
 
研修主催団体PDAが普及活動している「即興型英語ディベート」は、英国議会を模した「パーラメンタリーディベート」という型のディベートを高校の授業時間内にできるようアレンジされたものです。

PDAはディベートによって培われる力として
①英語の表現力
②論理的思考力
③幅広い知識
④プレゼンテーション力
⑤コミュニケーション力
 
をあげています。
まさに時代が求める英語力のカタチ‼️
 
文科省は学習指導要領の改定により、英語教育の一環としてディベートを推奨しています。
ECCジュニアも小学生の教材からディベートの要素を取り入れています。
 
人を教えるのに中途半端な知識ではいけないと、今回一念発起して研修に飛び込みました。
といっても、高校の先生方がたくさん受けられる中、「民間特別枠」としてECCのホームティーチャーだけが集まっての研修。オンラインということもあり、北海道から九州まで全国のお教室の先生方とご一緒できました。ハードな練習で苦労を共にし、久々の部活動みたいでなんだか楽しい時間でもありました。

ところで…
 
《ディベートってなに?》
 
私自身そうだったのですが、「ディベートって相手を言い負かして喜ぶやつでしょ?」と思われている方が多いのではないでしょうか?
実はそうではありません。
 
ディベートは、相手を言い負かすのではなく、ジャッジを説得することを競うものです。

たとえば「宿題はなくした方がいい」という論題をディベートするとします。
 
肯定チームは「宿題をなくしたらこんないいことがあるよ、だからなくしましょう!」と、宿題をなくした方がいい理由と具体的な例やエピソードなどを分担して説明します。
 
否定チームは「宿題をなくしたらこんな困ったことになるよ、宿題がある方がいいんだよ!」と、宿題をなくすべきでない理由と具体例などを分担して説明します。
 
それぞれ相手チームに反論もします。

両方の論点を聞いて最後に勝敗を決めるのは、第三者であるジャッジです。
どちらのチームの言い分がより説得力があったかでジャッジが勝利チームを決めるのです。
 
肯定•否定どちらのチームに入るかはランダムに決まります。自分の意見とは違う側につくこともあります。この経験がとても貴重で、自分自身の意見とは反対の主張をすることで視点が増えます。ディベートをすることで物事を複眼的に見る力がつくのです。

また、様々な論題をディベートすることで、身の回りや社会で起こっていることに問題意識を持ち、知識を深めたり広げたりするようになります。
 
反論するために、相手の意見をしっかり聞いて要点をつかむ力もつきます。
 
もちろん、自分の意見を伝えるための表現力も向上していきます。
 
何より即興型英語ディベートは、論題が発表されてから準備時間たったの15分間、一人が話す時間も2〜3分という短さ。どんどん頭を回転させて次々に説明を繰り出さないとすぐ時間切れです。負荷がすごい分、話す瞬発力がかなりアップします。
 
今回の研修でディベートのおもしろさがわかったような気がします。
レッスンの中でこどもたちに還元できるように、今後も勉強を続けていきたいです。

2021.2.9

中学英語でつまずかないために

中学英語でつまずかないために

2021/2/7@大阪医科大学LDセンター
 
コロナ禍で講演会などがWeb配信されるようになり、日程や場所の制約なくセミナー等に参加できるようになりました。
 
先日は、甲南女子大学人間科学部の村上加代子先生の講演会を視聴しました。
児童英語教室の存在意義と可能性をあらためて考えさせられる内容で、学校の英語でつまずかせないために知っておくべき大切なポイントを確認させていただきました。

村上加代子先生は、発達障害のこどもたちの学習について研究されており、実際に英語や国語の学習でつまずきのあるお子さんたちの指導もしておられます。
 
今回の講演は、学習障害のひとつである「ディスレクシア」(識字障害)を念頭に置いた指導が、障害のあるなしに関わりなくすべての子どもたちのつまずきを防ぐユニバーサルデザインになるというお話でした。

まず驚いたのは、障害のあるなしに関係なく、中学生の大多数が英語の読み書き、特に単語を覚えることに困難を感じているという調査結果です。

ひとことで単語を覚えると言っても、そのためにはいくつものアクションがあります。
①意味理解=聞いてわかる
②文字の音声化=読める
③音声の文字化=書ける

文字と音声をつなげるためにはアルファベットの文字形と音がしっかり定着している必要があります。
 
日本語のかな文字と違って、アルファベットは文字の名前と音が異なります。たとえば”a”という文字の名前は「エイ」ですが、音は「ア」です。日本語にない音もあります。
 
村上先生は、フォニックスのさらに前段階として音素(アルファベット一つひとつの音)が定着していなければ、読み書きの習得は難しくなると言われます。
 
このことは私も経験から知っており、教室では「アルファベットの名前と声」というアプローチで、しつこく発音練習しています。

さらに、日本語と英語は音節の違いもあります。
たとえばカタカナで「エレファント」という時は、
 
○○○○○(エ・レ・ファ・ン・ト)
 
と5つの拍をつけます。
 
これを英語で言うと、
 
○○○(e・le・phant)
 
と、3つの音節になります。
 
日本語になると数が増えるのは、すべての音に母音が入っているためです。 
 
これも教室では「何回手をたたけるかな?」と、ふだんからカタカナと英語の違いを確認しています。こどもたちが自発的に手をたたいて確認する姿も見られます。
 
ところが、学校ではこのような音韻指導はほとんどされていないそうです。
その結果こどもたちは、英語の音を日本語の耳と知識で無理やり処理して、暗記に頼った単語学習をせざるを得ないのが現状のようです。

すべての単語のつづりを暗記するのは苦痛以外ありません。聞いた音を文字にできれば多くの単語を暗記せずに書けるようになります。
 
英語学習において、現在日本の多くの中学生が経験しているつまずきを防ぐために、「小学生の間にぜひしておきたいこと」として、村上先生は3つの提案をしておられます。
 
【中学校でつまずかないために】
小学生の間にぜひしておきたい3つのこと
 
①アルファベットの文字形をしっかり覚える
 
②音韻意識を育てる(フォニックスの前提となる)
・聞いて文字を選べる
・音遊び、音節遊び、ライミング遊びなどを楽しみながら、日本語との違いに気づく
 
③語彙を増やす
・意味と音をしっかり結びつけておく
・絵カードを見て意味が言える、聞いてカルタが取れる

なんと、この3つはECCジュニアの長期一貫教育の中で当たり前のように行われていることです。しかも、各要素を一番楽しめる年齢層に導入されるようにカリキュラムが組まれています。
 
幼児・低学年では歌やチャンツ、ライミングを通して音韻感覚を養い、アルファベットの形遊びで文字形に親しみます。
 
中学年ではフォニックスが本格的に導入され、音声と文字をつなげて読む練習をします。
さらに、言えるようになった定型表現を、文法的な側面からとらえるアプローチも始まります。
 
高学年では、音声を文字にしてつづる練習をし、文法的な知識を使ってみずから文を作れるようにトレーニングします。
そして、すべての年齢層を通して存分に語い力をつけていきます。
 
何より優れているのは、そのような知識・技能の習得をする「英語ラーナー(学び手)」をゴールとするのではなく、知識・技能をもって英語をツールとして使う「英語ユーザー(使い手)」を育てることをゴールとするカリキュラムであることです。

ECCジュニアのカリキュラムで育つこどもたちは、英語学習の「基礎の基礎」からしっかりと身につけ、英語をグローバル社会で生きるためのツールとして使いこなす「英語ユーザー」へと成長していきます。
 
公立小学校で英語が教科化されてもなお、教科化されたからこそ、この教室が地域のこどもたちに貢献できることは少なくないのだと嬉しくなりました。

※資料画像は村上先生の講演で提示されたパワーポイントのスクリーンショットです。

2021.2.2

春の4回プログラム 受講生募集中!!

春の4回プログラム 受講生募集中!!

英語やってみたいけど、ちょっと不安…
そんな方におすすめの「春の4回プログラム」。
 
初めての方でも安心して参加できるカリキュラムで、教材費は無料。4月からのレギュラーレッスンにもスムーズに進めるよう、4回のレッスンがウォームアップの役割も果たしてくれます。
 
青山台教室では以下のクラスの受講生を募集中です。

タイムテーブルは以下より4回をお選びいただきます。
 
金曜日 16:00/17:00/18:00
土曜日 16:00/17:00/18:00
 
詳しいご案内はECCジュニア公式HPへ
https://www.eccjr.co.jp/spring/
 
お申し込みはトップページ「無料体験レッスン申込み」ボタンをタップしてお進みいただけます。
メッセージ欄に「春の4回プログラム希望」とご記入ください。