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当教室には十分な駐車スペースがあります。通学されている生徒さんのほとんどが車での送迎で通われています。教室の玄関から目と鼻の先にある駐車場ですが、雨の日は濡れるのがかわいそうなので、私が傘をさして子供たちを車まで送ります。
(というのは名目で、私が子供たちと距離が近づく唯一の手段なので、率先してするのですが)
先日、中学生のレッスンの時、けっこうな雨がふりだし、さすがにこれは濡れるから恒例の傘さしタイムだなと思って、玄関で傘を取り出し、
「一人ずつ連れていくからな!まっといてよ!絶対やで!」
と、一人ずつ車まで相合い傘で歩いていきました。(絶対めんどくさいと思われているはず。先生、みんなが好きすぎるからどうにかこんなご時世だけど近づこうとしてしまうんよねー。もちろん感染症対策はきちんとしてだけどね。)
その時のある男の子との出来事です。
「先生、かまんって、しゃーっといったらすぐつくやん」
「なにいいよん、濡れるって。そなにいやがらんでもえーやん。たまには先生に近づかせてよ、長い付き合いなんやし」
「かまんって、まじで。今日せんだって、雨やまたふるし、これからも何回でもできるやん!」
この何気ないやりとりの中で、私は思わず涙ぐんでしまったのですが。。。
彼とは4年の付き合いになります。お互いにどうやればいいかもわかりあった中なので気を使うこともなく日々レッスンをしています。
「何回でも」
お母さん、何回でもっていってくれましたよ!それだけで私は十分幸せをもらいました。何回でも、そう思ってくれたことに、何気ない一言に感動した雨の日でした。