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この男の子、教室HPのトップの画像に出て来てくれる子です。
その写真はまだ幼くて、「かわいい男の子」でしたが、
とうとう21年度、卒業を迎えてしまいました。
小学2年生から通ってくれました。
私の目からすると英語が得意ではなかったですし、小学生の頃はちょこちょこ怠けも見え、
居残り勉強をさせたり、何人か集めて、夏休みの勉強会をしたこともありました。
お母さんからも「授業について来れないことで、クラスの居心地が悪い」と言っていると、ご相談を受けたこともありました。
ECCは長丁場ですから、実際、いろんなことが起こります。
でも、試行錯誤と本人の努力で中学でも続けてもらえ、中学2年生になったある日、得意科目に「英語」を入れてくれていたんです。
その言葉にいちばん驚いたのは私だったと思います。「得意科目??」「得意科目って?」と。
今まで好きな科目や得意科目について話す機会もありましたが、「英語」は一度も出てきて
いませんでした。長い間、苦労しているように見えていたので、「ええっ?!」でした。
実はその前の年もかなりついてくるのが難しいと思う子がいました。
その子も小学生の頃は私の居残りメンバーでした。
「ついていけない」と泣いて駄々をこね、困ったお母さんから電話がかかって来たことも
ありました。でもその子もその最悪の時を乗り越え、中3の頃、得意科目を「英語」と言い始め、
びっくりしたことを覚えています。
いつも向かい合って教えている私としては「そんなはずは…」でした。
ECCは長丁場。いつも100%の力で臨めるわけはなく、当然、中だるみもしますし、反抗期も出てきます。
家族のように私に当たってくる子もいるので、疲れしまうこともしばしば。
それでも
コツコツコツコツ、ちょっと大変でもまたコツコツコツコツ
それが大切なんだと、この2年間で、私が実感したことです。
実感できるって大切ですよね。
ありがとう、●●くんと○○くん。
今年卒業した●●くんが初めて私に手紙を書いてくれました。
私は「これからはECCの先生じゃなく近所のおばちゃん、というより親戚のおばちゃん(のよう)になるよ」と宣言し、送り出しました。
彼がこれからの人生の変化を時々知らせてくれたら「おばちゃん」はうれしいのです。