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2021年度から中学コースのテキストが改訂されました。ここ数年小学生のテキストの改訂が行われていたのでこれでやっと小中学生一貫してテキストの改訂が完了したことになります。今回は、改訂箇所やこの一学期間、実際にテキストを使ってみた感想などをお話しようと思います。
*新テキストと授業の流れ*
《主な宿題が「予習」》
一言で学習の方法がずいぶん変わったなという感想です。今までCDを聞いていたところが、ストリーミングに変わり、いつでもどこでも携帯一つでも勉強できるようになっています。そこで音声を聞き、画像で文法説明を受け、問題を解く。そして、実際にテキストの練習問題を解いて、添削までして来る。私と対面するときには語彙と文法学習が終わっている状態で、きちんと添削まで終わらせて来ているか、質問はないかだけを確認します。「動画だけでわかる?」と私が聞くと、子供たちは「わかる」というので何も問題はないようです。「先生の説明と動画の説明はどっちがわかる?」と聞くと「同じ」と言われました。ちょっと悲しかったですが、とてもよくできた動画だということで自分を納得させました(笑)
《授業時間内では》
私との1時間半の授業は単語のテスト(予習済み)、Pocket Dialog(場面別機能別会話表現)や文型の口頭練習(予習済み)、リスニング、長文を読むときのコツや練習、そして『VOICES』という新テキスト。これは、「環境問題」や「生き物の権利」など社会性のあるテーマを海外の状況なども交えて導入(読み物・リスニング)しながら、現状を理解し、「もしあなたがこの立場の人だったら、どうするのか」と具体的立場に立って講師と英語で問答しながら自分の考えをまとめ、意見発表をしたり、文章にまとめ発表します。また、友達の発表を聞いて英語でその感想や質問をしてみる、つまり、言語技能(読む、聞く、話す、書く)はもちろん、その一段上の言語活動、英語での思考力、論理展開、発信力の強化、即効性など多角的に英語力が伸びるように作られているのです。
*講師の感想*
ECCの無料体験を受けられた保護者の方々からは「今は昔とちがうんですねぇ」と英語学習の変化に驚かれるお声をいただいています。「これが主語でこれが動詞、だから日本語に訳すと…」が上手なことが英語力という時代ではなくなってきているのです。これからは広い視野に立った知識とそれに対する自分の見解、そしてそれを言葉で(ここでは英語)表す力が必須になってきます。もちろん高校入試も語彙や文法などの言語知識だけではなく、生産性のある言語能力(「話す/書く」)の評価比重がますます高くなっていくでしょう。そんな時代の流れの中で、作られたこの「VOICES」というテキスト。教えている私も「今は昔とホントちがうんだよね~」と感慨深くなるのでした。