ECCジュニアという名称ですが、実は大人の英語コースもあり、中間北教室でも開講しています。
『We love English』というテキストには、ことわざを紹介しているコーナーがあります。
先日のレッスンで、”It is no use crying over spilt milk.” (こぼれたミルクを嘆いても無駄だ)ということわざをあつかいました。
この英文の日本語訳としてよく使われるのは、覆水盆に返らずですが、この二つはそのニュアンスが少し違うかなと思います。
覆水盆に返らずの類語として「後悔先に立たず」や「時すでに遅し」、「後の祭り」があげられますが、これらは起きてしまったことに対して取り返しがつかないことをしたと悔やんだり、嘆いたりする場面で使われますね。
これに対して”It is no use crying spilt milk.”には、起こってしまったことは仕方ない、ミルクはまた注げばいいので嘆かなくてもいいよ、心配しないでいいよといったポジティブな意味合いで使われます。
似たような表現でも、伝わるニュアンスが微妙に違うって面白いですね。
うちの4歳になる息子はただいま、猛毒生物にはまっておりまして、毎日のように図鑑を眺めては、「これはヤドクガエル」、「これはインドコブラ」などと説明してくれます。
猛毒生物はその名の通り毒を持つ生物ですが、この毒を表す英語にpoisonとvenomがあります。
poisonとvenomは毒がどのように対象に入り込むかで使い分けられています。
poisonは呼気や口、皮膚から摂取される毒に対して使われます。
venomは噛んだり刺されたりした時にできる傷口から入る毒をさします。
ヤドクガエルやフグの毒はpoison、毒ヘビや毒クモの毒はvenomといった感じです。
同じような意味を持つ単語でも、この場面ではこの単語と決まった使い方をするものもあり、使い方を知らないといけません。
それが英語学習の難しいところでもあり、面白いところでもあるなと思います。
「英語の長文読解が苦手です。」という方は多いのではないでしょうか。
長文読解で必要なことは、一文を正確に読む練習だと思います。
「長文なのに一文?」と思われた方もおられると思いますが、どれだけながい文章も一文の積み重ねによって構成されています。
一文を正確に読むとはどういうことでしょうか。
「何となくわかる」は正確に読んでいるとはいいがたいです。
一文を正確に読むためには単語や熟語の知識、文法の知識が必要ですね。
一文を読むためのポイントはいろいろありますが、今日は『andの範囲を意識する』ということについて書いてみたいと思います。
andは中学校で最初に学習するおなじみの単語なので長文の中に出てきてもあまり注意を払わない単語かもしれません。
ですが、このandが何と何を結んでいるのかを確認しないと文章の意味が正しく理解できないことがあります。
次の2つの英文はとてもよく似た構文ですが、意味は違います。
★The professor told me to come in and have a cup tea.
★The professor told me to come in and had a cup of tea.
andが接続している範囲が違うので意味が異なるのです。
それぞれの文でandが接続している範囲が確認できましたか?
英文の読解はこのような一文理解の連続です。
長文を読むにはポイントがあります。
中間北教室で一緒に英文読解をマスターしてみませんか?