今日、イギリス在住の日本人の方が書かれたブログを読んでいて面白い英語表現に出会いました。
この方は興味深いイギリス現地情報を書かれていて毎回勉強になります。
「試しにやってみる」という時、アメリカ英語ではGive it a try.という言い方をします。
これをイギリス英語ではHave a go.という言い方をするよと書かれていました。
ブログを読んだ後アメリカ人と話す機会があったので、Have a go.を使ってみたら、「イギリスのドラマっぽい。イギリスドラマの中以外で聞いたことない。」と言ってました。
私はアメリカに留学していたので耳なじみがあるのはアメリカ英語なんですが、これからは他の国での言い方も学んでいきたいなと思います。
ECCジュニアという名称ですが、実は大人の英語コースもあり、中間北教室でも開講しています。
『We love English』というテキストには、ことわざを紹介しているコーナーがあります。
先日のレッスンで、”It is no use crying over spilt milk.” (こぼれたミルクを嘆いても無駄だ)ということわざをあつかいました。
この英文の日本語訳としてよく使われるのは、覆水盆に返らずですが、この二つはそのニュアンスが少し違うかなと思います。
覆水盆に返らずの類語として「後悔先に立たず」や「時すでに遅し」、「後の祭り」があげられますが、これらは起きてしまったことに対して取り返しがつかないことをしたと悔やんだり、嘆いたりする場面で使われますね。
これに対して”It is no use crying spilt milk.”には、起こってしまったことは仕方ない、ミルクはまた注げばいいので嘆かなくてもいいよ、心配しないでいいよといったポジティブな意味合いで使われます。
似たような表現でも、伝わるニュアンスが微妙に違うって面白いですね。
うちの4歳になる息子はただいま、猛毒生物にはまっておりまして、毎日のように図鑑を眺めては、「これはヤドクガエル」、「これはインドコブラ」などと説明してくれます。
猛毒生物はその名の通り毒を持つ生物ですが、この毒を表す英語にpoisonとvenomがあります。
poisonとvenomは毒がどのように対象に入り込むかで使い分けられています。
poisonは呼気や口、皮膚から摂取される毒に対して使われます。
venomは噛んだり刺されたりした時にできる傷口から入る毒をさします。
ヤドクガエルやフグの毒はpoison、毒ヘビや毒クモの毒はvenomといった感じです。
同じような意味を持つ単語でも、この場面ではこの単語と決まった使い方をするものもあり、使い方を知らないといけません。
それが英語学習の難しいところでもあり、面白いところでもあるなと思います。