小学校で常用漢字を学習しますね。中学校ではそれらをもとにして多数の熟語を学んでいきます。
この熟語が曲者で各教科の学習に影響を与えます。なぜなら熟語は語彙力につながっているからです。
「この言葉ってどんな意味?」とよく質問を受けますが、聞いてみるとたいてい熟語の意味がわからなくて困っているようです。
新しい熟語に出会った時、どうしていますか?
辞書でその意味を調べるのも大切です。でも試験問題の中に初めて見る熟語があるかもしれません。意味がわからないと焦りますね。
そんな時は熟語に使われている漢字のもともとの意味、つまり訓読みしてみるとその熟語の意味がわかることがあります。
常用は”つねにもちいる”なので、常用漢字はいつも使う漢字、一般的に使われる漢字と理解することができます。
現代文の評論でよく出てくる抽象という言葉。
抽は引く、抜く、象は形、姿、様子という意味を持つので、抽象は事物などからある要素や性質をぬきだして把握することという意味になりますね。
すべての熟語に使えるわけではありませんが、訓読みから考えると意味がつかみやすい熟語はいろいろあるので、一度試してみてください。