米国大学留学だより
2023年8月からカリフォルニア州立短期大学に
留学している卒業生のお話です。
A君は当教室卒業生。都内私立高校から「虎に翼」の舞台
である私立大学に入学したものの、コロナ禍で満足な大学生活が送れず2年で中退。
新宿にある海外留学専門機関で1年間猛勉強をして昨年渡米しました。
数学や天文学の必修科目など難しい科目もありましたが2年間の課程を1年間でこなして2024年8月に無事に終了。
現在はOPTという、一年間だけ米国内で労働してもよいという許可が出ています。
ただし、高賃金は不可で、アルバイト程度のお給料です。短大では秋祭りのシーズンで、JAPAN FAIRのなかで花魁道中の先導役を務めたそうです。去年はお祭りの司会もしました。
アメリカの大学では学費は日本とは比較にならないほど高いのですが食料・衣料は定期的に配給があります。
肉、穀物、野菜などの基本的な食料は、だいたい配給でまかなえます。
近くにエンジェルスという昨年まで大谷翔平さんが所属した球団があるので、Aマークのついた野球帽ももらえました。
そして今は4年制大学の3年次への編入に向けての準備期間。
A君は成績優秀で、成績面では大学の世界ランキングで東大よりも上の大学へも出願できます。
残るは各大学へ4つ、エッセイを書いて提出しなければなりません。お題は8つの中から選びます。
「自分の体験に基づいて、他の人々にポジティブな
影響を及ぼすことができたリーダーシップについて述べよ」
などの題目が並んでいます。
350words以内とはいえ大変ですね。英検®1級の作文よりも難しいですね。
学費は超!高いです。
UCLAなどUC系列(世界100位以内)では1年間で1500万円超。
(1ドル=150換算)しかも留学生には奨学金は基本的に出にくい仕組みです。
CSUという世界100位よりちょっと下のランキングになると1年間で800万円超です。こちらでは優秀であれば奨学金に応募することもできます。肝心のアメリカ人でさえ、頭脳が優秀でも資金繰りがつかないために第一希望の大学を断念する学生は毎年多いそうです。
日本の大学で世界100位以内に入っているのは東大、京大のみ。
慶応で601位~800位。
早稲田で801位~1000位。
明治で1501位~
ですから、なかなか考えさせられますね。
今は円安で日本から留学生の数はとても少なくなっています。
またそのために国際競争力のある人材が育たず、国力が落ちています。
若いうちに世界を見て広い視野を得て豊かな人生を送ってほしいと願っています。
アメリカではどこに行っても夕陽がきれいだそうです。