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「What do you want to be?」
この手の質問をECCの授業でも取り扱うし、小学校英語も6年生最後のUnit 8で取り上げ、最近、生徒さんに自分の夢宣言スピーチをしてもらいました。
子どもたちは、「夢なんてない」と夢を人前で語ることを恥ずかしがりますが、実際、スピーチをする番になると意外に具体的に自分の夢を語ります。
以前に私の勤務校のW小学校の先生紹介の欄に、小さいころなりたかったものというアンケートに答えることになりました。実際、生徒たちに気軽に聞きながらも、自分が聞かれる立場になると、何になりたかったのだろうと真剣に思い出してみました。すると、確かにいろいろな夢を見てきた自分があり、「先生」はその中の1つでした。多くの先生たちが、「先生」と答えるだろう(実際、先生を夢見て先生になられた方が多かった)と見越して、私が鮮烈に思い出したのは、「作家」。小学校の頃、たくさんの本を読み、文章を書くことも大好きで(実際、作文や読書感想文(苦手な子が多いこともあり)はよく賞をとりました。ちょっと、自慢)。特に、「赤毛のアン」の大ファンで初めての留学はカナダ東部を選び、長い電車の1人旅であこがれのプリンスエドワード島をたずね、2週間滞在しました。アンも作家を目指したこともあり、アンと自分を重ね、いつか「赤毛のアン」を書いたモンゴメリのようなベストセラー作家になりたいと真剣に夢見た遠い日のことを思い出しました。
なぜ、このような長い前置きを書いたかというと、自分の描いた絵本を読み返して是非、読んでもらいたかったのです。
実は、絵本作家になるために描いたものではないのです。
これも話せば長くなるのですが、私はECCの講師になってから、教育者のプロになりたくて、働きながら大学に戻り、まずは中学、高校の第1種教員免許を取得しました。その時、上の娘は幼稚園児でした。その後、自分のメインの生徒さんは小学生さんでいつか小学校の免許を取りたいと思い、下の娘が幼稚園児の時に再び大学生に戻りました。その際、幼稚園の免許も一緒に取得しようとなり、その必須科目に幼児教育(ことば)というスクーリングがありました。その3日間の中の課題の1つに幼児向けの絵本作りがあり、その短い期間で描き上げた作品なのです。それが、自分の中では傑作な気がして、是非、皆さんに読んでもらいたくてここで披露したいと思ったのです。
実は、幼稚園児だった娘Bに向けて、描いたのです。そのため、娘Bは嬉しくて嬉しくて小学校5年になっても度々、本棚から持って来て読み返すほどです。
絵(下手ですが)も、文字も自分で仕上げて本当に手作り感にあふれた作品です。
あじさいは当時、ヴァンフェロー家の庭にあり、窓からのぞく小さな犬は当時かわいがっていたチワワのややちゃん、最後のあじさいを貼り絵にしたり、たくさんの遊び心をもって仕上げました。自画自賛であきれる方もみえるかもしれませんが、当時初めて出会い、一緒にスクーリングを受けた方々にはすごく褒めてもらいました。単位取得の評価も最高レベルの「優」を取りました。そして、最終的に小学校と幼稚園の教員1種免許も取得しました。
ある授業で、W小学校の6年生の児童の1人が、「だったら、先生は何なりたいの?」と聞いてきました。その質問をされるとは思いもしなかったから、「この年で夢なんかもうみないでしょ?」とか夢のない返答をしてしまいました。けれど、授業は終わってから「この年で夢みてもいいのかも」と厚かましく考えなおしてしまいました。
「かたつむりくんのしあわせ」を読んでくださったみなさん、
「I want to be a writer. 」… 私はこの年で、 夢を見ても大丈夫でしょうか?