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2023.5.9

日本のこと、知ってますか?

日本のこと、知ってますか?

突然の、金閣寺。

 

皆さん、ゴールデンウィークはどのようにお過ごしでしたか?

実は私は4日間、関西方面に行ってきました。

と言っても、残念ながら観光ではなく。

全国通訳案内士の新人研修に行ってきました。

 

全国通訳案内士の資格を取ったと言っても、

それは単に「日本を案内できる一定の能力がありますよ」という証明に過ぎません。

知識や語学力は試験を通過しているので

日本政府に認められた実力があるということなのですが、

それでも知らないことはまだまだ多く、

またガイドとしてお客様を案内する時に必要となる旅程管理の基礎などを学んできました。

(帰りの飛行機に乗り遅れたりしたら、一大事ですからね。)

実際に他のガイドさんを相手に説明をしたりして

もっと勉強・練習しないといけないなと決意を新たにして帰宅しました。

 

さて、小学校5~6年生のクラスでは、

時々「Talk about Japan」というコーナーがあります。

その名のとおり、日本のことについて簡単に英語で説明した文を暗誦してもらうのですが

覚えるのが面倒くさい、

難しくて覚えられない

これって意味ある?練習もテキトーでよくない?

という生徒さんが多々いるようです。

(実際にそう言っているわけではなく

練習の成果や「来週までに覚えて」と言った時の反応から私が推測しているので

本当は違うのかもしれませんが・・・)

でも、これって実は結構、大事な練習なんだと思います。

 

皆さんは日本のことを聞かれて、すぐに答える自信がありますか?

私は合計で10年ほどの受験期間に

自分がいかに日本のことを知らないかを痛感しました。

なので、日本のことを英語で説明する練習をたくさんしたし、

知らない単語を覚えたし

そもそも日本語でも説明できないから、まず知識を仕入れるということもしました。

もちろん、「何でもよく知ってるよ、完璧」という人もいるかもしれません。

でも、意外と自分の国のことって知らないんです

そして、外国の人に会ったら聞かれるのは、自分の国のことです。

多少たどたどしくても、目の前にある食べ物について

「これは肉じゃがって言うんですよ。肉はmeatで、じゃがはpotatoってことです。

肉とじゃがいもと他の野菜を、甘辛いだしで煮た料理です」

と説明してあげられれば、相手も喜ぶし

そんな相手の様子を見たら自分も嬉しくなると思います。

そういうことをイメージできたら、

発表のための練習ではなく

いつか外国の人とお話しする時のための準備

だと意識が変わるんじゃないかな?と思います。

 

興味の持てないもの、無意味に思えるものは

なかなか覚えられないし学習効果も上がりません。

でも、英語を学習しているみんななら、外国の人に日本のことを教えてあげられるというのは

結構大きなモチベーションになりますよね?

みんなの意識が変わって、

もっとしっかり、楽しそうに発表してくれる人が増えるといいなと

切に願っています。

私もまだまだ勉強中ですので、

生徒の皆さんも一緒に頑張りましょう。

東大寺の大仏。

すごく大きいです。

多くの人の手と気持ちによって再建された仏像たちを見ると、感動もしますし温かい気持ちになります。

東寺(教王護国寺)の五重塔

1日中ホテルの部屋で研修を受け、京都で何もしていないのが残念だったので

夜間の特別拝観をしていた東寺に行きました。

空いている門が1ヶ所だけで、それを探し歩いて東寺境内をほぼ1周してしまいました。

拝観前に、すでにクタクタ(笑)

2023.2.4

執念です

執念です

長い間、ずっと挑戦してきた資格試験。

ついに合格することができました。

 

こちらは「全国通訳案内士」という国家資格。

数年前に法律が改正され、今はこの資格なしに有償でガイドをすることができます。

(「通訳ガイド」という名称は使えないなど、一定の制約はあります。)

それでも資格があれば「日本という国が認めた実力を持つガイド」ということになるので

この資格をもらうために、ずっと頑張ってきました。

 

最初に受験したのは2009年。

途中で5~6年受験しない期間を挟みましたが、合格までにとても長い年月がかかりました。

この試験は外国語だけでなく、

日本史、日本地理、一般常識、通訳案内の実務という邦文試験も受けなくてはなりません。

合格した科目は翌年1年だけ免除になるのですが

そこで全ての科目に合格できないと、また次の年には一次試験から受けなくてはならず

英検®1級を取得して英語の一次試験は免除になっているというのに

二次試験に進むまでに5年かかりました(その年の二次試験は不合格でした)。

翌年、また一次試験で敗退し、

「今年もダメだったらもう終わりにしよう」と思って臨んだ今年の試験。

ようやく合格の通知をいただけました。

試験のための勉強はとても面白かったのですが

毎年毎年送られてくる「不合格」の通知には心が折れましたね・・・

 

思えば、私は英検®1級も

(途中で「今は受けても絶対無理だ」と諦めた期間も含めて)合格までに4年(受験回数は7回)かかっています。

1発でさらっと合格してみせる、というカッコよさは、残念ながら私にはないようです。

今回の合格も、努力の成果というよりは粘り勝ち、執念深さで奪い取ったようなものかもしれません。

 

もちろん、諦めなければ絶対に目標を達成できるとは言いません。

本当に目指したいものでなかったり自分に向いていないものだったら

別の目標に切り替えた方がいいこともあるし、

高校受験など、基本的には1回しかチャンスがない場合もあります。

でも、もうちょっと頑張ったら目標に手が届くかもよ?

失敗したって大丈夫だよ、と

生徒の皆さんに言う資格は、私にはあるのではないかなと思います。

もう諦めようかなと思ったら、

一旦私を思い出してみてください。

執念深さが実を結ぶこともあるかもしれませんし、

数回の不合格なんて大したことないや、と思えるかもしれません。

 

※もし、知り合いの外国人の方が来日する際に案内をしてほしいということがありましたら

ご紹介いただけると幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

2023.1.18

本当に、わかりませんか?

本当に、わかりませんか?

時々、生徒から聞く言葉。

え?何?わかんない

日本語で言って

 

もちろん、言いません(笑)。

 

ECCのレッスンでは、例えば

「今日は、”私は〇〇が好きです”っていう言い方を勉強しますよ。I like の後ろに、好きなものを言えばいいんです」

などとは言いません。

リンゴや犬、チョコレートなど、私が好きなものの写真を見せて、

「I like apples.」

「I lilke dogs.」

 

「I like chocolate.」

などと感情たっぷりめに言っていきます。

大抵、生徒さんは「何だろう?先生、犬が好きなのかな?」と推測できます。

 

これは基本的に、文が複雑になっても同じです。

(場合によっては日本語で補助しますし、年齢が上がるにつれて文法的な説明も加わります。今は中学年以上のクラスでは、宿題で予習する段階で文法的な説明を視聴してきます。)

 

レッスン中に短い動画を見るのですが(宿題の段階で、1回は見ているはず)、

それに関する質問も、基本的には英語でします。

生徒さんはおそらく知っている単語や動画の内容から、

「きっとこれを質問されてるな」

と検討をつけて答えます。

時々全然違うことを答えますが(笑)、私が疑問詞を強調したり言い方を変えたりすれば、だんだん正しい答えに近づきます。

子供の能力ってすごいなと驚くことも多いです。

 

しかし。

そんな素晴らしい能力があるはずの子も、

「私、わかんない」

と最初から諦めてしまうと、理解できないようです。

 

分からない、と言われてもしつこく英語を繰り返し、何度も理解させようとする私。

英語で言われたって分からないよ、と繰り返す生徒。

やがて私が、日本語で話し始めます。

「あのね、みんなくらいの年の子は、知らない言葉でもある程度推測できるの。私が言ってることの中に、1つも知ってる言葉はなかった?私のジェスチャーとか表情とか見て、本当に何にも分からなかった?本当は分かるはずなのに、最初から分からないって言ってる人は、分からなくなっちゃうんだよ」

 

そしてもう1回英語を聞かせると、大抵の生徒さんは「〇〇って聞いたの?」とか「〇〇って言ってたのは分かった」とか言います。

 

なんで最初に「分からない」と言われて、すぐ日本語で教えてくれないのか。

子供たちの不満が聞こえてきそうです。

 

それは、1つは「子供たちは推測できるはず」と信じているからです。

(大人だってできると思いますが、間違えたら恥ずかしいという気持ちや文法的に考えてしまう習慣などが邪魔することが多いのも事実だと思います。)

もう1つは、実際に外国の人と英語で話をする時に、知らないことが1つもないとは限らないし、相手が日本語で教えてくれるケースは稀だからです。

 

私は2年ほどオンライン英会話を続けていますが、分からない言葉はしょっちゅう出てきます。

「それは、つまりこういうこと?」

「もう1回言ってくれる?」

「どういう意味(でその発言をしてる)?」

これらのフレーズ、よく使っています。

 

でも当然、返ってくるのは英語です。

ここで、日本語で説明してくれないと、完璧に日本語で理解できないと、と思ってしまったら、コミュニケーションは停止してしまいますよね。

ある程度は推測の力に頼ることも大事な時があります。

 

当教室では、間違うことは悪いことではないと日々言い続けています。

人のマネをして正解するよりは、自分で考えて間違えた方がいいというのが私の考えです。

何かを身につける時に、一度も間違えずに上達することはほぼありません。

そして、何度か間違ってみないと、間違うのは恥ずかしいという思いを捨てられないとも思います。

 

最初から「分からない」と可能性を遮断せずに、自分の力を信じてやってみませんか?