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2023年2月13日
カテゴリー: 教室だより
楽しくお話しできたかな?

ECCジュニアの検定試験(二次試験)が、終了しました。

今回は咳が出る、微熱が出るなどで欠席した生徒さんも多かったのですが

来られた皆さんは英語でお話しをしてきたようです。

保護者の皆さまは、日曜日にもかかわらず送迎をしていただき、

ありがとうございました。

 

年に1回のこの試験。

保護者の方はもちろん、私も試験室には入れません。

小さい生徒さんは、知らない人しかいない部屋に入って、

しかも英語でお話しをするという

ちょっと不安になるような試験です。

でも、みんなちゃんと1人で試験を受けてくるんですよね。

もう、それだけで素晴らしいと思います。

 

入る前は緊張したり不安そうだったりしたみんなの顔が

出てきた時には笑顔になっていると、私も嬉しくなりました。

 

中には間違えちゃった、何を聞かれたのか分からなかったという生徒さんもいました。

でも、勉強したことを使って、外国の人とお話しできたことは貴重な体験だと思います。

 

次に誰かとお話しする機会があったら、

その時はもっとスムーズに話せるように、たくさん言いたいことが言えるように、

さらに英語の勉強を頑張りましょうね。

2023年2月4日
執念です

長い間、ずっと挑戦してきた資格試験。

ついに合格することができました。

 

こちらは「全国通訳案内士」という国家資格。

数年前に法律が改正され、今はこの資格なしに有償でガイドをすることができます。

(「通訳ガイド」という名称は使えないなど、一定の制約はあります。)

それでも資格があれば「日本という国が認めた実力を持つガイド」ということになるので

この資格をもらうために、ずっと頑張ってきました。

 

最初に受験したのは2009年。

途中で5~6年受験しない期間を挟みましたが、合格までにとても長い年月がかかりました。

この試験は外国語だけでなく、

日本史、日本地理、一般常識、通訳案内の実務という邦文試験も受けなくてはなりません。

合格した科目は翌年1年だけ免除になるのですが

そこで全ての科目に合格できないと、また次の年には一次試験から受けなくてはならず

英検®1級を取得して英語の一次試験は免除になっているというのに

二次試験に進むまでに5年かかりました(その年の二次試験は不合格でした)。

翌年、また一次試験で敗退し、

「今年もダメだったらもう終わりにしよう」と思って臨んだ今年の試験。

ようやく合格の通知をいただけました。

試験のための勉強はとても面白かったのですが

毎年毎年送られてくる「不合格」の通知には心が折れましたね・・・

 

思えば、私は英検®1級も

(途中で「今は受けても絶対無理だ」と諦めた期間も含めて)合格までに4年(受験回数は7回)かかっています。

1発でさらっと合格してみせる、というカッコよさは、残念ながら私にはないようです。

今回の合格も、努力の成果というよりは粘り勝ち、執念深さで奪い取ったようなものかもしれません。

 

もちろん、諦めなければ絶対に目標を達成できるとは言いません。

本当に目指したいものでなかったり自分に向いていないものだったら

別の目標に切り替えた方がいいこともあるし、

高校受験など、基本的には1回しかチャンスがない場合もあります。

でも、もうちょっと頑張ったら目標に手が届くかもよ?

失敗したって大丈夫だよ、と

生徒の皆さんに言う資格は、私にはあるのではないかなと思います。

もう諦めようかなと思ったら、

一旦私を思い出してみてください。

執念深さが実を結ぶこともあるかもしれませんし、

数回の不合格なんて大したことないや、と思えるかもしれません。

 

※もし、知り合いの外国人の方が来日する際に案内をしてほしいということがありましたら

ご紹介いただけると幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

二次試験のポイント

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2023年1月27日
カテゴリー: 教室だより
???

ちょっと驚くような、こちらの写真。

 

え、みんな寝てる?

なんでうつむいてるの?

 

実は、真剣にシャドーイング中です。

 

シャドーイングとは、聞こえてきた音声を、少し遅れて真似して言う練習法です。

プロの通訳さんも日常的にやっているそうですよ。

 

この日のレッスンで使用した音声は長めだったこともあり、最初の2回は文字を見ながら行いましたが、最後の1回は音声だけに集中してもらいました。

その結果が、冒頭の写真(笑)。

 

目から余計な情報が入ると気が散るので、目を閉じたくなるのも分かりますけどね。

そして、私が写真を撮っても誰も気づかないくらいに集中していましたけどね。

私だけはしっかり目を開けていたので、笑いをこらえるのに必死でした。

ちなみに、慣れてきたら

普段自分が話す時と同じような状態でシャドーイングできるようにするといいそうですよ。

 

耳から聞いた音を口で再現するというのは、思ったよりも難しいです。

興味のある方は、おうちで試してみてはいかがでしょうか?

(目を閉じたくなる気持ちが、よく分かるかもしれません。)

2023年1月18日
本当に、わかりませんか?

時々、生徒から聞く言葉。

え?何?わかんない

日本語で言って

 

もちろん、言いません(笑)。

 

ECCのレッスンでは、例えば

「今日は、”私は〇〇が好きです”っていう言い方を勉強しますよ。I like の後ろに、好きなものを言えばいいんです」

などとは言いません。

リンゴや犬、チョコレートなど、私が好きなものの写真を見せて、

「I like apples.」

「I lilke dogs.」

 

「I like chocolate.」

などと感情たっぷりめに言っていきます。

大抵、生徒さんは「何だろう?先生、犬が好きなのかな?」と推測できます。

 

これは基本的に、文が複雑になっても同じです。

(場合によっては日本語で補助しますし、年齢が上がるにつれて文法的な説明も加わります。今は中学年以上のクラスでは、宿題で予習する段階で文法的な説明を視聴してきます。)

 

レッスン中に短い動画を見るのですが(宿題の段階で、1回は見ているはず)、

それに関する質問も、基本的には英語でします。

生徒さんはおそらく知っている単語や動画の内容から、

「きっとこれを質問されてるな」

と検討をつけて答えます。

時々全然違うことを答えますが(笑)、私が疑問詞を強調したり言い方を変えたりすれば、だんだん正しい答えに近づきます。

子供の能力ってすごいなと驚くことも多いです。

 

しかし。

そんな素晴らしい能力があるはずの子も、

「私、わかんない」

と最初から諦めてしまうと、理解できないようです。

 

分からない、と言われてもしつこく英語を繰り返し、何度も理解させようとする私。

英語で言われたって分からないよ、と繰り返す生徒。

やがて私が、日本語で話し始めます。

「あのね、みんなくらいの年の子は、知らない言葉でもある程度推測できるの。私が言ってることの中に、1つも知ってる言葉はなかった?私のジェスチャーとか表情とか見て、本当に何にも分からなかった?本当は分かるはずなのに、最初から分からないって言ってる人は、分からなくなっちゃうんだよ」

 

そしてもう1回英語を聞かせると、大抵の生徒さんは「〇〇って聞いたの?」とか「〇〇って言ってたのは分かった」とか言います。

 

なんで最初に「分からない」と言われて、すぐ日本語で教えてくれないのか。

子供たちの不満が聞こえてきそうです。

 

それは、1つは「子供たちは推測できるはず」と信じているからです。

(大人だってできると思いますが、間違えたら恥ずかしいという気持ちや文法的に考えてしまう習慣などが邪魔することが多いのも事実だと思います。)

もう1つは、実際に外国の人と英語で話をする時に、知らないことが1つもないとは限らないし、相手が日本語で教えてくれるケースは稀だからです。

 

私は2年ほどオンライン英会話を続けていますが、分からない言葉はしょっちゅう出てきます。

「それは、つまりこういうこと?」

「もう1回言ってくれる?」

「どういう意味(でその発言をしてる)?」

これらのフレーズ、よく使っています。

 

でも当然、返ってくるのは英語です。

ここで、日本語で説明してくれないと、完璧に日本語で理解できないと、と思ってしまったら、コミュニケーションは停止してしまいますよね。

ある程度は推測の力に頼ることも大事な時があります。

 

当教室では、間違うことは悪いことではないと日々言い続けています。

人のマネをして正解するよりは、自分で考えて間違えた方がいいというのが私の考えです。

何かを身につける時に、一度も間違えずに上達することはほぼありません。

そして、何度か間違ってみないと、間違うのは恥ずかしいという思いを捨てられないとも思います。

 

最初から「分からない」と可能性を遮断せずに、自分の力を信じてやってみませんか?