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久しぶりに風邪をひいてしまいました。
ここ数年は全く風邪をひくことなく元気に過ごしておりましたが、身体が老朽化してきたのかしら…。以前は年に1度は声が出なくなり、ひどいときは紙に書いてレッスンをしたこともありました。お医者さんに薬を頂きに行ったところ、「あまりしゃべらないように」と言われましたが、話さなければ仕事になりませんので、どうしても治るのに時間がかかってしまいます。
さて、11月に入り、文部科学省やってくれましたね。民間の英語試験導入先送りのニュースです。なんで、今ここで?って感じです。民間の試験には高額な受験料がかかること、都市部と田舎で受けやすさに地域差が生じること等々。すべてあらかじめわかっていたことではないですか。そもそも何故、センター試験に取って代わる試験として英検®、TOEFL®、IELTS、GTECなどの機関で行う試験を採用するようになったのかというと、四技能全てを試験するため、つまりスピーキングの試験までを行えるからではないのですかね。費用が割高なのは仕方がない。だったら、政府で1回いくらまでは補助する等の対策を考えてくれたら良かったのでは。抜本的な見直しは確かに必要ですが、振り出しに戻って検討している間、ますます現場は混乱し、ますます日本人の英語力は世界の中で置き去りにされてしまうと思います。一番かわいそうなのは、何と言っても生徒たちですよね。同じ英語の勉強でも何を対策したらいいかわかりません。従来型の入試であれば、英語の精読の訓練をしなければならず、「下線部の内容を30字以内の日本語で述べなさい」的な練習が必要ですし、民間の試験ですとそれよりも速読の力が必要ですので、大量の英文を日本語に直して考えるのではなく、英語のまま理解して英語の質問にどんどん答えていく力が必要です。とにかく試験導入先送り、だけでなく、ではどうするの、というところをまず初めに打ち出してほしいですね。東京オリンピックのマラソンの会場もそうですが、選手たちにとっては何を照準として訓練していったらいいのかが、政府や運営組織の都合で振り回されるなんてとんでもないことです。
また、来年2020年から教科化となる小学生の英語の教科書においても、意味不明な理由による文字の変更があるようです。大文字のG,K,R,そして小文字のa, d, kの書き方がこれまでの中学校での検定教科書の字体と異なっています。書きやすさの追求?さて、なんでしょう?いろいろな字体があるから、どれも正しいのだといったわけのわからない理由で、世代によって異なる字体を教え込まれた子どもたちは本当にいい迷惑です。
なんだかグチだけで終わってしまいました。すみません。
皆さまもどうぞ風邪など召しませぬよう、くれぐれもご自愛くださいませ。