本日の日曜日は「キッズ・フェスティバル」でした。こちらは別途ご報告します!
「小学生と学ぶ英語の語源」第96回は “accident”「事故、偶然のできごと」です。
今から600年くらい前の中英語期にフランス語、ラテン語の accidentem から入ってきました。「突然降りかかった偶然のできごと」の意味です。
ac- (= ad-) はラテン語で “to” (~へ、~の方に)の意味で、そこに -cidere(落ちる、降りかかる)が合わさっています。
-cidere は印欧祖語の *kad-(落ちる、倒れる、降りかかる)に基づいています。これに由来する他の語としては incident(出来事)、case(事件)、casual(偶然の)、chance(偶然、運)、occasion(出来事、機会)などがあります。すべて「偶然身に降りかかったこと」という意味を表わしていますね。
「出来事」を表す単語のそれぞれの意味を見てみましょう。
occurrence 「一般的な出来事」
accident 不意に起こり「損害や損傷を引き起こす出来事(事故)」
event 「重要な、興味深い、珍しい出来事(行事)」
occasion 「特別な、重要な出来事(行事、儀式)」
happening 「思いがけない、または奇妙な出来事(事件)」
incident 普通でない「深刻な、または暴力的な出来事(事件)」
『ジーニアス英和辞典』第6版 occurrenceに補足
happening は古ノルド語由来ですが、他はすべてフランス語、ラテン語から入ってきている語です。さまざまな「出来事」がありますが、どのように使われるかは、辞書を調べたり、いろいろな文章を読んだり、ニュースを聴いたりして覚えていくことが大事です!
交通事故も含め、最近イヤ~な事件、事故がたくさんありますね。
よいこのみんなもくれぐれも accident には気をつけて!
本日の小学1〜2年生のクラスにて。
「学校の授業よりもECCの方が楽しい!」
という言葉をいただきました!ありがとう!それはとても嬉しいですが、学校の授業もいっぱい楽しんで、たくさんのことを学んでね。
「小学生と学ぶ英語の語源」第95回も豪華3語立て!
“yesterday / today / tomorrow”「昨日・今日・明日」です。
3語とも古英語期から見られる英語本来語です。
そして、いずれの語も2つの語が組み合わさってできています!
today は古英語では tō dæġ 「当日」で、 to + day (日)
tomorrow は古英語では tō morgenne「朝、午前」で、to + morrow (朝)
yesterday は古英語では ġeostrandæġ 「昨日」で、yester (前の) + day (日)
となっています。
yesterday は古英語期から1語となっていましたが、 today, tomorrow は20世紀の初めまで to day, to-day や to morrow, to-morrow のように別々に書かれていました。
中英語期以降には、 yesterday, today, tomorrow は広い意味で「過去」「現在」「未来」の意味も表すようになっています。
また、yester- は「前の」の意味を表わす連結形として使われ、yester-night(昨夜)、yester-morning(昨日の朝)、yester-year(昨年)のような語もあります。今では last night, yesterday morning, last year が普通ですけどね。
あれ?なんで last morning とは言わないの?
last は「(今から見て)いちばん近い」の意味ですので、last morning はもしかしたら this morning「今朝」かもしれませんよね。ですから yesterday morning「昨日の朝」、yesterday afternoon「昨日の午後」、yesterday evening「昨日の夕方」です。でも夜だけは last night「昨夜」ですね~
今日は疲れました…。
「小学生と学ぶ英語の語源」第94回は “want”「欲しい、欠乏」です。
take に続き、超基本動詞が古ノルド語 vanta(欠けている) から入ってきたものです。文献上では中英語期から見られ、綴りは wante(n) でした。
印欧祖語の *eu-(欠けている)に基づいています。
もともとの意味は「欠乏する」でしたが、15世紀ころから「必要とする」、そして17世紀ころから「欲する、望む」というように変化しました。
名詞としても古ノルド語 vant(欠乏)から、中英語期には wan(n)t 「欠乏、不足、貧乏、必要」の意味で使われました。
印欧祖語の *eu-(欠けている)に基づく語は vain(むなしい)、vacant(空いている)、vacation(休暇)、vacuum(真空、空虚)、waste(無駄)などがあります。いずれも「空っぽ」「むなしい」の意味を表していますね。これらはフランス語またはラテン語からきている語です。
空っぽで足りないから「欲しい」というように意味が変わってきたのは納得ですね~
want to do「~したい」も最初は「~しそこなう」「~しなければならない」の意味だったのが、18世紀ころからは「~したい」になったようです。また、アメリカ英語でよく使われる wanna は、今から100年前くらいから登場しました。言葉はどんどん言いやすいように変化していくのですね。