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2026.7.15
カテゴリー: 教室だより

2026.7.15 #106 “king”

2026.7.15 #106 “king”

「小学生と学ぶ英語の語源」第106回は “king”「王」です。

 

古英語期から見られる英語本来語です。
古英語では cyning, cyng, cing の綴りで、kin(親族、一族 =cyn-)+-ing(~に属するもの)からできており、「(王家の)一族に属するの」の意味です。つまり「王家の血を引く高貴な生まれのもの」「王様」ということですね。

 

kin は印欧祖語の *gen-(生む)に基づいています。
*gen- はもう覚えられましたね。ここではもう5語めになります!

 

#38 national , #62 nature / natural, #83 kind, #102 generation

 

/g/ → /k/ の音の変化は「グリムの法則」でした!

 

『英語語源ハンドブック』に *gen-(生む)に基づく単語がたくさん挙げられていますので、もう一度まとめてみましょう。

 

[本来語]kingdom(王国)、kin(親族)、kindred(血縁、一族)、kind(種類、親切な)、mankind(人類)
[ラテン語]generate(生みだす)、general(全般の)、genealogy(家系、血筋)、gene(遺伝子)、genetics(遺伝学)、genital(生殖の)、generation(世代)、gender(性)、genre(ジャンル)、gentle(穏やかな)、genteel(気取った)、genius(天才)、natal(出生の)、nature(性質)、natural(自然の)、nation(民族、国民)、native(生まれつきの)、naive(純真な)、innate(生来の)
[フランス語〕oxygen(酸素)、hydrogen(水素)
[ドイツ語]kindergarten(幼稚園)
[ギリシア語]genesis(起源、創世記)、generous(寛大な)

 

『英語語源ハンドブック』king ,『英語語源辞典』印欧祖語表 *gen-

 

king は「君主、国王」の意味だけではなく、ある分野や同種の中の「王のような存在」という比喩的な意味でも使われます。
よいこの皆さんは下記のような king をご存じですか?

 

kingfisher カワセミ(魚とりの王様)
king crab タラバガニ (カニの王様)
king penguin キングペンギン (ペンギンの王様)
king cobra キングコブラ(ヘビの王様)

2026.7.14
カテゴリー: 教室だより

2026.7.14 #105 “joke”

2026.7.14 #105 “joke”

「小学生と学ぶ英語の語源」第105回は “joke”「ジョーク、冗談を言う」です。

 

今から350年くらい前の17世紀後半から見られる比較的新しい語です。語源ははっきりとしていませんが、ラテン語の jocus(冗談)、 jocāri(冗談を言う)に由来すると考えられています。これは印欧祖語の *yek-(話す)に基づきます。

 

当初はラテン語の綴り joc や、フランス語風 joque が使われましたが、joque の方が一般的に使用されたようですね。それが18世紀までには現在の joke の形となっています。

 

18世紀になると、joke から joker「冗談を言う人、おもしろい人」が出てきました。トランプの「ジョーカー」の意味は19世紀になってからです。

 

また「冗談を言う」は kid もありますね。
You’re kidding!(冗談でしょ!)No kidding?(冗談でしょ?)No kidding.(冗談じゃないよ。本当だよ)などのように使われています。
kid は今から800年くらい前の中英語期に古ノルド語 kið(子ヤギ)から入ってきた言葉です!もとは「子ヤギ」だったのが、16世紀には「子ども」の意味でも使われるようになりました。
名詞の kid が19世紀に入り make a kid of 「子ども扱いをする」という表現からきたのか定かではないようですが、「からかう」という動詞としても使われるようになったのです。

 

kid も joke も動詞で「からかう、冗談を言う」の意味では、進行形 kidding, joking で使われるのが多いようですね。

2026.7.13
カテゴリー: 教室だより

2026.7.13 #104 “imagine”

2026.7.13 #104 “imagine”

曇りなのに、ムシムシとした暑い日でした。身体がキツいですね。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第104回は “imagine”「想像する」です。

 

今から700年くらい前の中英語期にフランス語 imaginer  から入ってきました。これはラテン語の imāgināre「心に思い描く」に由来し、印欧祖語の *aim-(写し、模倣)に基づくようです。

 

古英語期には英語本来語の wēnan (ween : 思う、予期する)という別の語がありましたが、「心に思い描く、想像する」の意味としては imagine が使われるようになりました。

 

動詞の imagine から名詞 imagination「想像」、形容詞 imaginable「想像できる」、imaginative「想像の、想像的な」の2つがでてきています。

 

また、image「画像、イメージ」も同じく中英語期にフランス語 image から入ってきています。ラテン語の imāgō(肖像、模倣)に基づき、「何かを真似したもの → 画像、イメージ」となっています。ですから、imagine は 「image を心に思い描くこと」というイメージですね。

 

image から派生したのが名詞 imagery「彫像、画像、心象」、形容詞 imaginary「想像上の」です。

 

imagine, image 関連の単語、ややこしくないですか?
どっちの単語から出てきたものか、私はさっぱり覚えられません(^^;)