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2026.4.27
カテゴリー: 教室だより

2026.4.27 #27 “call”

2026.4.27 #27 “call”

2026年度第1回の英検の申込みを締め切りました。今回は、学校での受検の機会がなくなったという中学生の救済のために設定しました。

 

教室では、リスニング、スピーキング、英作文の練習はできますが、単語を覚えることと長文読解に慣れることは各自の努力になります。5月検定に向けて頑張っていきましょう!

 

さて、今日の「小学生と学ぶ英語の語源」第27回は “call” 「呼ぶ、電話する」です。

 

今から900年くらい前の古英語期に古ノルド語の kalla「呼ぶ、名付ける」からきたと考えられています。また、英語本来語であるゲルマン祖語(英語のおとうさん)の *kɑllōjɑn, ceallian「叫ぶ」とも関係がありそうです。

 

kalla も ceallian も、印欧祖語(英語のおじいちゃん)の *gal- (呼ぶ、叫ぶ)に由来していますが、最初の音が /g/ から /k/ に変わっていますね。

これは「グリムの法則」と呼ばれるもので、おじいちゃんからおとうさんの世代交代のときに、最初の子音が以下のように変わったことを指します。

 

印欧祖語       ゲルマン祖語
/p, t, k, kw/   →   /f, θ, x, xw/
/b, d, g/      →   /p, t, k/
/bh, dh, gh/     →   /b, d, g/

 

時代とともにただなんとなく音がかわったのではなく、音の変化に規則性があることを発見したグリムさんはすごいですね。「グリム童話」で有名なグリム兄弟のお兄さんです。「グリム童話」にはおなじみ「白雪姫」「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「赤ずきん」「ラプンツェル」「ブレーメンの音楽隊」「おおかみと7匹の子ヤギ」などがありますよ。

 

音の変化と言えば、実は call も最初は (カール) という発音だったのが、今から600年くらい前には (カウル) になり、そのあと (コール) へと変わりました。small, tall, talk なども同じように音が変化したようです!

 

最後に。call の「呼ぶ」でなく「電話する」の意味は、今から150年くらい前に加わった新しい意味ですからね~

2026.4.26
カテゴリー: 教室だより

2026.4.26 #26 “back”

2026.4.26 #26 “back”

ハナミズキの花が満開です。今日は休日ですので、あちこち市内を車で走っていると、本当に美しく楽しませてもらえます。

 

昨日の高校生クラスのウィークリーテストを採点したり、英作文の添削をしたりしてゆっくり過ごしました。もうすぐゴールデンウィークですね。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第26回めは “back” です。

 

意味は「背中、後部、裏/後ろの/後ろに/後退させる、支援する」等、名詞・形容詞・副詞・動詞と、なんでもアリアリの単語ですね。

 

英語本来語で古英語期より見られ、もともとは「背中」の意味でした。
古英語では bæc, 中英語では bɑkと綴られていましたが、詳しい語源はよくわかっていないようです。

 

「背中」の意味から「後ろに」の意味で on back と言っていたのが、on の音が弱まり aback という語ができましたが、14世紀ころには back だけでも「後ろに」という副詞の意味を持つようになりました。

 

さらに形容詞としての「後ろの」は15世紀末~16世紀初めころ、動詞の「後ろで支える、支援する」は16世紀以降に使われるようになったようです。
「背中・後ろ」という日常的にもよく使う語ですので、いろいろな用法ができたのも納得です!

 

ところで、上の絵の男の子が背負っているものは何でしょう?

 

はい、backpack 「バックパック」ですね。文字どおり back (背中) + pack (包み、荷物) です。最近の若い人たちにはこの言いかたの方が浸透しているようですが、こちらはアメリカ英語です。

 

イギリスでは rucksack「リュックサック」(発音は “ラックサック”)で、ドイツ語の Rucksack 〈Rücken (背中) + Sack(袋) 〉からきています。大人たちには「リュックサック」の方が馴染みがあると思います。
今後はどっちが主流になっていくのかな。

2026.4.24
カテゴリー: 教室だより

2026.4.24 #24 “year”

2026.4.24 #24 “year”

今日は朝からバタバタと忙しく、お昼を食べるヒマもなく相生町教室へ行ってきました。

 

夜は『英語語源ハンドブック』の著者のお一人でいらっしゃる堀田隆一先生とオンラインでお話をする機会をいただきました。

こうして少しずつ英語の語源を子どもたちに伝えている成果をご報告するものでしたが、難しく感じられるかもしれない英語の歴史を子どもたちが学ぶ意義は大いにあると感じています。

 

少なくとも英語に興味を持ち、単語の成り立ちも「へー、そうなんだ〜」「知らなかった〜」「おもしろ〜い」と感じてもらえていると思いますし、「これはフランス語から入ってきたのでは…」など、推測できるようになってきていますよ。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第24回は “year” 「年」です。

 

もともとの英語で、1000年以上前から見られます。
古英語では ɡ͑ēɑr とつづり、おじいちゃん言語の *yer-(年、季節)からきています。

 

year はもともと単数・複数が同じ year で、-s はつかなかったようですが、中英語の頃に複数形には -s をつけるのが一般的になってきたため、それにならって -s がつくようになったようですよ。

 

また、hour(時間)も同じ *yer-(年、季節)からきています。
こちらは200年後くらいに古フランス語から入ってきている語ですが、見た目が違うのに同じ語源にさかのぼるのはおもしろいですね。(hour→後述)

 

昔は1年を数えるのに、year ではなく winter「冬」で年を数えたようです。
(winter→後述)

 

長野のように寒~い冬の日々を過ごしていると、暖かい春が待ち遠しいですよね。寒い冬が終わると「新しい年が始まる」というのがよくわかります。