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教室日誌一覧

2026.10.31
カテゴリー: 教室だより

2026.10.31 #214 “lead / leader”

2026.10.31 #214 “lead / leader”

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第214回は “lead / leader” 「導く」「リーダー」です。

 

古英語期から見られる英語本来語です。
古英語では lǣdan(導く)で、ゲルマン語の他のきょうだい語にも共通して見られます。印欧祖語の *leit-(前に進む、死ぬ)に基づいています。
leader は、中英語期に lead に -er(…する人)がついてできました。

 

lead はもともと「物理的に人などをある場所に先導する、引っ張る」ことを表しました。印欧祖語の *leit-(前に進む、死ぬ)を考えると、やはり無理やりある方向に引っ張られているような感じがします。
中英語期になると、物理的にではなく、比喩的に「人や組織を言動で引っ張る」という意味でも使われるようになりました。
ちなみに、この語根に基づく他の語には livelihood(生計)、load(積み荷、積む)、lode(鉱脈、情報源)などがあります。

 

また、lead は現在、lead – led – led の不規則変化動詞ですが、もとは leaded のような弱変化(規則変化)動詞でした。これが leaded → leadd → lead → led のように、語尾の -ed と lead の語末の d が一体化し、母音も /i:/ → /e/ と短く変わりました。

 

ところで、lead /líːd/(導く)と同綴異義語で lead /léd/(鉛)があります。
こちらも古英語期から見られていますが、語源は異なります。古英語では lēad と綴られ、ケルト語由来で印欧祖語の *pleu(d)- (流れる)に基づくと考えられているようですが、はっきりとはわかっていないようです。

2026.10.30
カテゴリー: 教室だより

2026.10.30 #213 “junior”

2026.10.30 #213 “junior”

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第213回は “junior” 「年下の、年少者」です。(ついでに、「ECCジュニア」のジュニアですね(^O^))

 

今から700年くらい前の中英語期にラテン語 juvenis(若い)の比較級 jūnior から入ってきました。印欧祖語の *yeu-(生命力、若い活力)に由来しています。

 

お!やりましたね、これ。
そうです!young(若い)と同じ語源ですね。

 

同語源の語には、英語本来語で young、youth(若さ)の他に、ラテン語由来では junior、juvenile(青年の)、rejuvenate(若返らせる)、そしてJune(6月)などがありました。

 

junior の反意語は senior(年上の、年長者)ですが、こちらも junior と同じ頃、ラテン語 senex(年を取った)の比較級 senior から入ってきています。
語尾の-ior がラテン語の比較級を表しますが、英語では -er / more の比較級とは異なり、後ろには than を伴わず、代わりに to を使います。 superior(優れた) – inferior(劣った)も同様です。

 

よく人名に Jr. というのを目に(耳に)しますが、この junior の短縮形ですね。同名の父子の息子、二人兄弟の弟に使われます。父や兄の方は Sr. (= Senior) です。また女性には使われません。アメリカでは Jr. 、イギリスでは Jnr. とも綴られます。

2026.10.29
カテゴリー: 教室だより

2026.10.29 #212 “in / on”

2026.10.29 #212 “in / on”

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第212回は “in / on” 「…の中に」「…の上に」です。

 

どちらも古英語期から見られる英語本来語です。
古英語の綴りも in / on で変わらず、意味も変わっていません。in は印欧祖語の *en(中に)、on は *an, *ano(上に)に基づいています。

 

古英語では南部方言では in はあまり使われず、on が使われたようですが、中英語以降になって南部でも in と on が区別して使われるようになりました。

 

in / on とも、位置を表して「中に、上に」の意味だけでなく、移動の方向を表して「中へ、上へ」としても使われています。その際、 in to …、on to …のように方向を示す to が伴われ、それぞれ16世紀、18世紀までは2語で別々に書かれましたが、それが into / onto のように1語となりました。

 

印欧祖語の *en(中に)に基づく語には、英語本来語でinner(中の)、inn(宿屋)、ラテン語由来で enter(入る)などのen-(中に)、include(含む)などのin-(中に)、interact(コミュニケーションをとる)などのinter-(…の間、相互に)、introduce(紹介する)などの intro-(…中へ)で始まる語など、数多くあります!

 

*an, *ano(上に)に基づく語は日常語ではあまりありませんが、on は他の語とくっついて音が弱くなり、a- となったものがあります。
alive(生きている)< on + life
abroad(海外へ)< on + broad
ashore(岸に)< on + shore
などなど。

 

前置詞は「ムズカシイ…」というイメージがありますが、日頃から辞書を調べたり、コロケーション(単語どうしの組み合わせ)を覚えていくなどして親しんでいきたいですね(^^)