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2026.9.25
カテゴリー: 教室だより

2026.9.25 #178 “one”

2026.9.25 #178 “one”

今月からスタートした2歳児さん。すでに何度か会っているため、マンツーマンでのレッスン参加でしたが、初回のレッスンではさすがにお母さんのお顔が見えなくなった途端、涙が出てしまいました。

ところが、「きょうはなかないよ」とニコニコ笑顔で来てくれました(^^) かわいすぎる〜!

 

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第178回は “one” 「1, ひとつの、ある」です。

 

古英語期から見られる英語本来語です。
古英語では ān でした。そうです!第1回でやった不定冠詞の a, an と同じです。もともと ān は数詞だったのですが、そこから不定冠詞ができました。a は an のn が脱落したものでしたね。

 

印欧祖語の *oino- (1)に基づいており、ゲルマン語だけでなく、多くの言語にも受け継がれています。

 

そして one の発音は /aːn/ → /ɔːn/ → /wɔːn/ → /wʌn/ と変化しました。綴りは中英語期には (o)on, on, one, en のようにさまざまに綴られていましたが、発音に /w/ の音が現れても綴りは変わりませんでした。

 

また once (1回)は one’s からできた語でしたね。「ひとつの」という感じでしょうか。また、この後に登場する only(唯一の)、alone(ひとりで)、lonely(孤独に)はすべて one からできている語です。

 

序数詞の first は見た目が違いますので、別語源です。こちらも後ほど登場します。

 

one day(ある日)のように使われる「ある…」の意味も古英語期から見られます。また、代名詞としての one も古英語から使われたようですが、一般的に「人」を表す代名詞としての用法は、15世紀後半から見られます。

2026.9.24
カテゴリー: 教室だより

2026.9.24 #177 “never”

2026.9.24 #177 “never”

連休明けの最初のレッスン。

いろいろ壁に打ち当たっている子どもたちと話をしました。思いが届くといいなぁ…。

 

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶ、第177回は “never” 「決して…ない」です。

 

古英語から見られる英語本来語ですが、いつもとちょっと違うのは「古英語期に作られた」語です!
古英語の綴りは nǣfre でしたが、これは ne (not, no) + ǣfre (ever) でできています。ever は「今までに」ですから、「これまでにない、未だかつてない」を意味しました。そこから強い否定を表わす「決して…ない」の意味もできました。

 

印欧祖語の *aiw-(生命力)に基づいています。他には ever(これまでに)、every(どの、すべての)、ラテン語由来では age(年齢)、eternal(永遠の)、longevity(長寿、寿命)、medieval(中世の)などがあります。

 

古英語、中英語期には never のように否定語の複合語が数多く生まれました。
ne + one (人) = none (誰も…ない)
ne + ought(何か)= not(…ない)
no + where(どこに)= nowhere(どこにも…ない)
no + thing(もの)= nothing(何も…ない)
など、今でもどれも使われていますね。

 

第177回は織姫と彦星にちなんだ例文で never の使い方を見てみましょう。

 

Hiko had never met the beautiful lady like Orihime.
(彦星は織姫のような美しい女性に会ったことは一度もなかった)【完了形で「これまで一度も…ない」】

 

They never worked hard because they were happy together.
(一緒にいる時間が楽しくて、彼らは決して一生懸命働かなかった)【現在、過去の習慣「決して…ない」】

 

The god said, “Never see each other again.”
(神は「お前たちは二度と会ってはならない」と言った)【命令文の文頭で「決して…するな」】

 

“We’ll never ever stop working,” they said. So on the night of July 7, they can cross the Milky Way and see each other only once a year.
(「絶対に働くのをやめませんから」と彼らが言ったので、年に一度だけ7月7日の夜に天の川を渡って会えることができるようになった)【never の強調表現「絶対…しない」】

2026.9.23
カテゴリー: 教室だより

2026.9.23 #176 “many”

2026.9.23 #176 “many”

シルバーウィーク最終日、障子の貼り替えや枝切り、駐車場の草刈りと、肉体労働を頑張りました!

 

「英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第176回は “many” 「たくさんの」です。

 

古英語期から見られる英語本来語です。
古英語では maniġ、中英語では mani の綴りで「多くの」の意味でした。印欧祖語の *men(e)gh-(豊富な、多くの)に基づいています。

 

当初の発音は /mǽni/ でしたが、any /éni/ の影響を受けて /méni/ と変化したようです。

 

many は複数名詞の前について「たくさんの」の意味ですが、もともとは単数名詞の前につけることもできました。「many + 単数名詞」の場合、every と同じように「ひとつひとつ」や「量」に注目し、「many + 複数名詞」の場合は all と同じように「全体」に注目しました。

現在では「many + 単数名詞」は使われませんが、「many + a(n) +単数名詞」の形で残っています。下記の諺がありますね。
Many a little makes a mickle.
(塵も積もれば山となる→ mickle は「たくさん、多量」の意味)

 

また 、many は現在、比較級・最上級で more – most となりますが、中英語後期から18世紀の終わり頃までは manier – maniest が使われていました。今でもスコットランドでは残っているようですよ。