新しい週の始まりです。2026年ももう半年が過ぎようとしています。早いですね〜(^^;;
「小学生と学ぶ英語の語源」第90回は “sale” 「販売、売り上げ、特売」です。
古英語期に古ノルド語 sala(移転、譲渡)から入ってきました。中英語の綴りではすでに sale となっており、印欧祖語の *sel- (取る、つかむ)に基づいています。
動詞の sell 「売る」は英語本来語ですが、同じ語源の*sel- から出ています。sell はまた後ほど登場します!
sale は古英語期から「販売」の意味でしたが、「特売、セール」の意味は意外にも新しく、今から150年くらい前からよく使われるようになりました。
街でよく見かける表現として on sale (売り出し中)、for sale (売り物の) などがありますね。
また sale は数えられる名詞(可算名詞)、数えられない名詞(不可算名詞)の両方で使います。
特に -s がつくと、「販売」だけでなく「売上高」「営業部」のような意味にもなります。「店員さん」は salesperson や salesclerk のように言います。
「小学生と学ぶ英語の語源」第89回は “raise”「上げる、挙げる、育てる」です。
古ノルド語から入ってきた言葉で、中英語期から見られます。
中英語での綴りは reise(n) で古ノルド語 reisa(人や動物をまっすぐ立たせる)に由来します。
古英語期には rear「立てる、育てる」(古英語では rǣran)という raise と同じ古ノルド語由来の語がありましたが、raise の方が多く使われるようになりました。
rear は今でも「育てる、飼育する」の意味で残っていますが、もうひとつの意味「後ろ、後方」の方が一般的ですね。ちなみに rear「後ろ」はフランス語 rerewarde(後ろ)から入った別の語です。
raise は「(物を)持ち上げる」「(手を)挙げる」「(賃金などを)上げる」「(倒れた人や物を)立てる、起こす」「(資金などを)集める」「(人や動物を)育てる」などの意味がありますが、よく似ていて間違えやすいのが rise「上がる、立ち上がる、昇る」です。
そうです!自分が「立つ」rise が自動詞、何かを「立たせる」raise が他動詞と呼ばれます。
rear も raise もゲルマン祖語(英語や古ノルド語のお父さん)の *raizjan(上げる)に基づいています。
一方、rise はゲルマン祖語の *risan(上がる)からきていますので、間違えやすい原因は、ご先祖様から似ている!ってことですね(^^)
「小学生と学ぶ英語の語源」第88回は “paper”「紙、新聞、書類、論文、答案」です。
今から700年くらい前の中英語期にフランス語から入ってきました。
中英語での綴りが papir(e) で、もとのフランス語は papir, papier、そしてラテン語の papȳrus に由来します。
papȳrus (パピルス)は聞いたことがありますね。以前、page(ページ)をやったときにでてきました。パピルスをしっかりと組み合わせたものが「ページ」でした!
パピルス紙は古代エジプトで使い始められました。一方、中世のヨーロッパでは子羊の皮から作られた羊皮紙が主に使われていましたが、パピルス紙が広まってくると、こちらが一般的になっていったようです。紙は中国でも発明され、今から1000年以上前にヨーロッパにも伝わりましたので、paper は広く「紙」を指す言葉して使われました。
“paper” というと「紙」だけでなく、いろいろな意味がありますよ。
「紙」のものや「紙」にいろいろ書かれているものを想像してみましょう。
「文書」「新聞」「論文」「問題、答案」「紙幣、手形、債券」「トイレットペーパー」といったものも表します!