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1日に2人の大切な家族が旅立ってしまった。
まずは「かぶちゃん」
今年の7月に我が家の一員となった、生徒さんからいただいたカブトムシである。夜は活発に動き回るが、昼間は土の中に潜って、葉っぱの布団をかぶって寝ている。
その姿がたまらなく可愛いかった。
秋になり、死期が近づくと、ひっくり返って足をバタバタさせることが多くなった。その都度、元通りにしてあげていたせいか、最期はひっくり返らず、雄々しい姿のままだった。朝起きて見たときには、少しずつ動いていた手足も、もう二度と動くことはなかった。
そんな健気な姿に涙が出た。
僅か3ヶ月ではあったが、共に過ごした日々は本当に楽しかった。
かぶちゃん、ありがとう。
そして、2人めは私の父である。
ずっと入院していたのだが、その知らせは突然やってきた。
授業が終わる10分前。
家族から「心肺停止」の連絡を受けた。
生徒たちは早く病院に行くように気を遣ってくれたが、そのままレッスンを続け、終わってからすぐに病院に駆けつけた。
しかし、父は私が到着するほんの少し前に息を引き取った。
父は寂しがりだったため、最期は病院でひとりぼっちで寂しい思いをしていたに違いない。せめてこれからかぶちゃんと一緒に楽しく過ごしてほしい。
そして…
私が今いる英語の道に進んだのは、父のおかげである。私が子どもの頃から我が家で多くの留学生を受け入れてきたので、母にとっては非常に大変だったと思うが、私にとっては本当に刺激的だった。家の中で異文化交流ができたため、私が英語を話せるようになりたいと思うようになったのは、自然なことであった。
そんな父に心から感謝をしたい。
本当にありがとう。
安らかに眠ってください。