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保護者懇談の中で学んだこと。(Kさんのお話より、愛に裏打ちされた厳しさ)
この地から「世界に羽ばたく子供たちを育てたい」の強い思いに駆られ、教室を開講して早くも26年の歳月が流れた。その間、ご縁の合った子供たち一人ひとりを思い浮かべ、それぞれの成長を夢に描きながら夢中で過ごしてきた。が、何年を経ても、毎日が新しい挑戦であるこの仕事のなんと奥の深い事かと思うこの頃である。
英語学習と言うのは、語学学校に通ったから実技が身につくというような簡単なものではなく、やはりご家庭での援助や子供たちの積極的な学習が何よりの力となることは今更言うまでもない。ECC教材はまさにその特徴をよく吟味された教材であると言えるが、そのような現実を嫌と言うほどに経験してきた中で、3人のお子さんを幼児期からECC教室に通わせて戴き、顕著な成果を上げている保護者Kさんをご紹介したいと思う。
「僕のママはな、僕が英語を喋ったり練習していると、いつも『上手やなあ』と仕事の手を休めて、一生懸命聞いてくれるんや!だから、ママに聞かせて喜ばせてあげたいから、一杯練習してるんやで!」と、友達に話していた幼かったお子さんたちの姿が印象的だった。
幼い時からその的確なご家庭での配慮の在り方に、私は少なからず関心を寄せてきた。幼い子に英語に興味を持たせ確かな成長の道筋を作るのは、一番愛する家人との交流がその核となる。一番好きな人が、自身を喜んでくれ、褒めてくれ、そして「そんなあなたが大好きだ!」といつも見守ってくれている人へ答えること以上の 子供達のやる気の引き出す方法を私は知らない。勿論、子供たちの人間性や受容力に差があることは否めないが、私は「愛がすべてを覆う」と固く信じる一人である。
年齢が上がると共に、「やるべきことは必ずやる!」と、宿題などは例外を作らずにさせること等、「人間力」を育てるような配慮をされたようだ。その厳しさは、大きな愛の裏打ちがあってのことであることを、子供さん達はよく知っている。
学校では、3人が力を合わせ助け合い、周りの子供たちには、その自身が信じるところを主張し、行っては引き揚げ、確かな歩みを続けて来られた3人は、教室のエースであるばかりでなく、学業・人間性共に優秀なまさに理想的な成長を重ねておられる。
このご家族に、お母さんの深い愛に裏打ちされての 厳しくも豊かな成長ぶりを魅せていただくのである。
教育は形の見えないものであるだけに、その実態は「実」によってのみ感じることができる代物の様だ。日々多忙を極める中で、泡のように消えてしまう時間をつなぎ、私は一体何をしているのか?と、時に自問し。内省を迫られるが、このKさんを筆頭に、多くのすぐれたご家庭での教育を垣間見せて戴き、私は毎日、随分大きな宝を戴いているのかもしれない、いや、何より崇高で気高い宝時間を戴いているのだ!と、思いを深くする昨今である。
ECCの掲げる建学の理想が、更に豊かな実を結んで行くことを心から願っている。