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この日のお昼頃、当地倭地区には突然のスコールのような大雨が降りました。
米作り百姓でもある私は、この夏の台風でみんな倒れてしまった稲の刈り取りに悪戦苦闘している途中の大雨で、私も作業していた者も皆、全身ずぶぬれになって米が濡れるのを防ぎました(笑)
全国の生産量から言うと、甲子園の砂の一粒にも満たないようなわずかばかりの米のために、健康を害するかもしれないこの一連の行動は、本末転倒だと笑われる方もおありかと思いますが、米は濡れると乾燥するのに大変な作業となってしまうことを知っている百姓は、本能的にこのような動作を取ってしまうのです。
この作業をしながら、米一粒にさえ、こんなに愛情が注がれているのだから、私達生きとし生けるもの特に「人」に注がれている配慮や愛情はどれほどに大きいものなんだろうと、ふと考えてしまいました。私たちは、本当に「多くの感謝すべきこと」に囲まれているのだと。
子供たちに「考え付くすべての善きこと」をして、その成長を促してあげたいと考えるのは、私達大人ならすべての人に共通する思いであろうかと思います。その中で、子供たちは、してもらうことが当たり前だった「受ける愛」から、自身の持てる力を周りほとりに流し出す「与える愛」を学び、そのことを実践できる力を発揮していく若者へと成長していく事が、私の内にはっきりと思い浮かびました。
当教室の最大の強みは、「生徒の皆さんや保護者の皆様お一人ひとりが、キラキラと輝く深い感性と高い人間性を大事に育てておられることだ」と私は常々思い、「教室として力強く、多くの成果を上げさせていただけるのは、全てそのことに起因している」と、様々な公の場でも機会毎に、その話をさせていただいてきました。
そして、更に強く確かな1歩を進む方法は、お互いがお互いの求心力となり合い、「お互いが与えあう教室」としての新しい1歩を歩み出すことだ、と考えるに至りました。
「人は何かを犠牲にしてでも、人のために何かを為すことに、本来喜びを感じるように創られた。」のだと、私には思えてなりません。
自己愛から自身のために囲ったものは何でも、何一つそれが増えることはありません。しかし人やあたりほとりに自分の持てる力を充分に流し出すとき、それは周りを潤すばかりでなく、必ず、自分をも潤す大きな結果や財産となって返ってきます。
そして、それはやがて、人にしかできない「人類の知恵や力」となって、私たちすべてを更なる高みへと導いていくのだと信じます。
私は、子供たちにもこのことを教えて行くべきなんだと、今、強く促されています。
子供たちと共に、子供たちに潜り込んで助けられながら、成長していきたいと考えます。
早速、近づく発表会では、生徒の皆さんの意見や力をさらに期待しつつ、前に進みたいと思います。皆様のご理解と御協力をお願いいたします。
*最後までお読みくださりありがとうございました。