2025.1.6
異文化との出会いが生んだ成長
「学び」と「挑戦」の物語
海外の方と暮らす経験がもたらす刺激と学びは、想像以上に大きなものでした。日常の何気ない習慣が異なる文化背景を持つ人々には新鮮に映ることに気づき、自分の当たり前が相対化される瞬間。その経験が、ある一人の若者の成長を大きく後押ししました。
これまでに3度のホストファミリー経験を持つ彼は、多言語や多文化の面白さを体感し、違いを恐れず積極的にコミュニケーションを取る姿勢を培ってきました。「KUMO」の活動を通じて英語やドイツ語を学び、日本との文化の違いを知りながら、英語の読み聞かせなどの発表を行い、言語力を磨いてきました。
異なる価値観に触れることで視野が広がり、異文化理解の大切さを実感したと語ります。
STEP
OUT
OF
YOUR
COMFORT
ZONE
TO
BROADEN YOUR HORIZONS.
コロナでは、Zoomを活用した探偵小説の音読発表やクイズ形式の勉強会を通じて、オンラインでの学びを継続。また、地域の国際交流をきっかけに知り合ったドイツ人がホームステイに来たことで、彼の交流の輪はさらに広がりました。
そして、ついに彼はスピーチコンテストで優勝。奨学生としてイギリスでの2週間留学を果たしました。飛行機が誰よりも怖いと公言していた彼が、ついに海外の地に足を踏み出した瞬間。「学ぶことへの興味と情熱が、自分の恐怖心を乗り越えさせてくれた」と振り返ります。
異文化との出会いが彼にもたらしたのは、単なる言語力の向上ではなく、自分の殻を破り、新たな世界に飛び込む勇気と広い視野でした。これからも彼は、文化や価値観の違いを楽しみながら、さらなる挑戦を続けていくことでしょう。
(文:前島朋子)
廣吉翔月君
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2023年度第39回全日本ECC中学生
英語暗唱大会グランドチャンピオン
2022年度第38回同大会金賞
兵庫県大会グランプリ・金賞
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海外の方と一緒に暮らすという経験は、非常に刺激的で貴重な時間となりました。今まで自分が当たり前だと思っていたことが、他の国の人には新鮮に映ることに気が付きました。
3度のホストファミリーを経験し、多言語や多文化の面白さを体感する事が出来ました。これからも、文化や価値観の違いを恐れずに語学学習を続けていき、積極的にコミュニケーションをとる姿勢を大切にしていこうと思います。
『KUMO』では、英語やドイツ語を学び、日本との文化の違いを知りました。発表の場では、英語で本の読み聞かせをするなどして、英語の腕を上げていきました。さまざまな話題について語り合う中で、自分の知らなかった考えに触れることは、自分の視野を広げる貴重な経験となりました。
異文化理解を深め、お互いの価値観を共有し合うことの楽しさと大切さを知ることが出来ました。
2023.11.10
楽しくて好きなこと、『英語』。
それは世界に羽ばたく翼、地球を繋ぐ言葉、未来を拓くツール。
でも一番は、練習が楽しかった。
全日本の頂点に立つまで、練習が楽しくて、ただただ練習しただけだった。
2022.11.21
夏からのスピーチコンテストの最終ステージは全国大会、その壇上で金賞を受賞しました。
全国のECC(ECC外語学院も含む)中学2年生の選り抜きトップ18人で、その中のさらに最高峰に立ちました。廣吉君は1年生なんですよね。小5で英検®2級に合格して飛び級したので自分より一学年上の人たちの中で金賞になったんです。すごい快挙だと思います。鈴蘭台駅前教室で頑張っていただければここまで来れるんだ、という自信を持たせていただいて廣吉くんには大変感謝しています。トップレベルの生徒さんをきちんと指導できるんだと、今日、本当に思うことができて、かけがえのない信念と自信を持たせていただきました。スピコングループで一緒に取り組んで応援してきてくださった生徒の皆さん、保護者様方、強力なエネルギーを鼓舞していただき本当にありがとうございました。高田君は会場に応援に来てくれました。廣吉君の金賞受賞の瞬間を目撃して、きっと心にさらに熱い火が灯ったことだろうと思います。幼稚園からずっと弛まず継続して頑張り続けたご家族のバックアップがあってこその今日の晴れ舞台でした。辛い時に諦めなかった忍耐力が報われたと思います。本当にありがとうございます。
最後のたった一つの関門はグランプリです。来年も金賞&グランプリを目指して少しずつ準備していきます。廣吉君の練習回数は想像を絶する量です。何度も何百回もひたすら練習を半年近く積み上げての完璧なパフォーマンスです。それだけではなく、毎週のレッスンをとても大事にして、宿題、音読、演習にとことん取り組んで幼児〜小学校を過ごしました。音読の本は毎日毎日、何度も何度も読んでボロボロでした。上手に読めたと思っても、その先の何十回、何百回も読んでいました。それが本当のスキルを形成するのです。極めるとはそういうことです。
この賞が廣吉君の生涯にわたって履歴書に輝かしく記され、彼の将来を金賞の光で照らし続けることを大変嬉しく思います。廣吉翔月君、大変おめでとうございました。
「英語でスピーチできる」というごくシンプルなスキルが、将来ものすごく役に立ち、その人のキャリアパスをどれほど輝かせるのか計り知れないと、どの先生も考えています。私もそう思っていろいろ取り組んできましたが、本気で取り組んでみようと生徒さんに思わせる土壌を育てるのに10年以上かかりました。グループに投稿するのも、できるまで練習を重ねるのも、強い信念と気力がなければ挫折しそうな苦しい時期を乗り越えられないと思います。練習は基本的に楽しいし、できるようになることはウキウキするし、上手に言えると自己肯定感や自尊心が高まって、ポジティブな力が湧きます。問題はしんどくなってなかなか伸びないときで、それは滅多にはないんですがそうなった時には、自分を繋ぐ場や仲間、信念や気力がしっかりあれば耐えられます。
私は英語が嫌いだなどと思ったことは一度もありません。辛い時も才能がないなと思った時も、私はみんなより下手くそだとイライラした時も数えきれないほどあります。しかし、ばあちゃんに、「嫌いだと決して口に出してはいけない。口に出すと必ず現実になる」と教えられたので守ってきました。迷信めいた教えだと訝しく思っていましたが、西欧文化にも昔から同じ考え方があって、英語では「self fulfilling prophecy」といいます。言葉は人間の思考と現実を結びつける魔法の杖です。もう一つの言語を学ぶことも、その言語で考えることも、口に出す言葉も、大切にしましょう。教室は楽しく自分を鍛えられる場所、私はしっかり伴走できる教師として盛り上げていこうと思います。しかし皆さんがああめんどくさいとか、もうやめたいと口に出した瞬間に、それらは全部キャンセルされるものだと思ってください。本当にギブアップする瞬間まで、その言葉は決して口にしないようにしましょう。そのかわりに、もう一回だけ練習して、ほんの少しでも前進した自分を見直してください。