英語力を飛躍させる科目がある!?
私たち日本人が第2言語として学ぶ英語を上達させたいと思った時、実はかなり密接した関係にある科目がある。
それは、母語。
つまり我々で言う日本語、国語だった。
日本に住む日本語を母語とする人口から計算すると識字率はほぼ100% 。
これはかなり凄い数字で英語圏ではなかなかそうは行かず、アメリカでの英語の識字率は約70%だという。
読んだり綴りを書けない人が割と多いという事に驚く。
それから考えたら日本の小学生はかなりの時間を割いて、
・ひらがな
・かたかな
・漢字
・音読
を頑張っていて、識字率が高いことにそれもそうだろなと思う。
この積み重ねた〈読み書き〉がとても大事で、母語が日本語である以上、思考は日本語なので日本語力が弱いと物事の理解が弱くなるということなのだ。
(私はこの日本語の読み書きの時期から英語の読み書きをしてほしいと思っている!)
少し話が脱線するが、よく『英語を英語で理解した方が良い』と聞く。私の理解では英語を聞いてそのイメージ(様子、雰囲気)が絵で思い描ければ良いと理解している。そのイメージが湧くのには幼少期から沢山の絵本を読んで文章から想像する力を養っていないとなかなか難しい。
だから、小さい頃から絵本を読むことが大事になる。
さて、話を戻して、国語力が高いと算数/数学の文章問題も理科の分析考察も歴史上の登場人物達が残した言動の背景理解もできてしまうということなのだ。英語以外も実は、国語力がポイントだった。
また、このところ英語が得意だと話してくれる生徒さん達が実は国語のテストも点が良いという話を聞いてさらに合点がいく。間違いなく英語も国語に影響されるようだ。
日本人だから、もう話せるから、国語はやらなくて良いわけではない。
日本人だから母語の国語を学び、無意識的な言語をできるだけ俯瞰して分析しながら理解する必要がある。
それができると、英語に置き換えた時、小学4年生頃までに積み上げた自然な英語を理論として概念学習ができ、文法理解に躓くことなく、より英語が得意になるのだと思う。
私自身も本を読むことから離れたくないし、生徒さんにも国語の授業や家庭での日本語のコミュニケーションを大事にしてほしい。
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