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2025.9.15

英語力を飛躍させる科目がある!?

英語力を飛躍させる科目がある!?

私たち日本人が第2言語として学ぶ英語を上達させたいと思った時、実はかなり密接した関係にある科目がある。

 

それは、母語。

つまり我々で言う日本語、国語だった。

 

日本に住む日本語を母語とする人口から計算すると識字率はほぼ100% 。

これはかなり凄い数字で英語圏ではなかなかそうは行かず、アメリカでの英語の識字率は約70%だという。

読んだり綴りを書けない人が割と多いという事に驚く。

 

それから考えたら日本の小学生はかなりの時間を割いて、

・ひらがな

・かたかな

・漢字

・音読

を頑張っていて、識字率が高いことにそれもそうだろなと思う。

 

この積み重ねた〈読み書き〉がとても大事で、母語が日本語である以上、思考は日本語なので日本語力が弱いと物事の理解が弱くなるということなのだ。

(私はこの日本語の読み書きの時期から英語の読み書きをしてほしいと思っている!)

 

少し話が脱線するが、よく『英語を英語で理解した方が良い』と聞く。私の理解では英語を聞いてそのイメージ(様子、雰囲気)が絵で思い描ければ良いと理解している。そのイメージが湧くのには幼少期から沢山の絵本を読んで文章から想像する力を養っていないとなかなか難しい。

だから、小さい頃から絵本を読むことが大事になる。

 

さて、話を戻して、国語力が高いと算数/数学の文章問題も理科の分析考察も歴史上の登場人物達が残した言動の背景理解もできてしまうということなのだ。英語以外も実は、国語力がポイントだった。

 

また、このところ英語が得意だと話してくれる生徒さん達が実は国語のテストも点が良いという話を聞いてさらに合点がいく。間違いなく英語も国語に影響されるようだ。

 

日本人だから、もう話せるから、国語はやらなくて良いわけではない。

 

日本人だから母語の国語を学び、無意識的な言語をできるだけ俯瞰して分析しながら理解する必要がある。

 

それができると、英語に置き換えた時、小学4年生頃までに積み上げた自然な英語を理論として概念学習ができ、文法理解に躓くことなく、より英語が得意になるのだと思う。

 

私自身も本を読むことから離れたくないし、生徒さんにも国語の授業や家庭での日本語のコミュニケーションを大事にしてほしい。

 

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2025.8.11

【幼児期の発達】第2言語獲得のステップ① (2歳頃迄)

【幼児期の発達】第2言語獲得のステップ① (2歳頃迄)

人間のコミュニケーションの取り方にはたくさんの方法があります。

 

単純な意味で生きていくのにはその種のコミュニケーション方法がひとつ獲得できていれば良いわけですが、人間は何が必要か。1番に必要とされるのは言葉でしょう。

 

今回は幼児期の子どもがどんな順番で、どんな環境で言葉を覚えるのか、そして第二言語獲得のために何をすればいいのか考えてみようと思います。

 

人間以外の動物も鳴き声、いわゆる音のキャッチボールで威嚇したり、仲間を呼んだり、異変を知らせたり、求愛したりと意思を伝えていますね。

 

人間における音のキャッチボールは言葉です。音楽という答えもできますが今回は”人間単体で発する事ができる”を前提にしますので外します。

 

そうすると、人間は生まれてから1年半から2年程度で喃語として発話するようになりますが、人の幼児期において第一言語(母国語)を理解し始めるこの頃に幾つにも分かれた言語の脳回路の中から1つのスイッチが押されるわけです。

 

もう少し言うと、英語回路と中国語回路と韓国語回路と日本語回路、、など、言語の回路が無限にある中から”日本語”に路線が切り替わって言語列車が日本語獲得へ進んでいくというイメージです。

 

この列車の路線切替に必要なスイッチの主電源はこの時期までどんな言語環境に浸ってきたのか、その言語のデータ量です。

 

日本にいても両親や親族、その他関わる人や耳にするものが英語であればその子の主電源は英語データなので喃語は英語の喃語になり、やがてきちんとした英語を発話するわけです。
赤ちゃんながらに英語を話せないと生きていけないと判断するからなんですね。

 

なので、子どもたちは生まれながらにどの国にいるか、ではなくて、どの言葉がないと生きていけなさそうなのかを探っています。

 

そうすると、
子どもに英語も日本語も話せるようになってほしいのなら、スイッチが切り替わるそれまでに英語と日本語の両方の音を聞かせて、どちらも必要だと思わせることができれば、どちらも話せるようになるのでは?という導きになります。そして、その答えはYesです。

 

これが、よく早期に英語教育を始めると良いと言われる理由です。ただし、本当にしゃべるレベルに持っていくにはいくつか条件が付随しますが。

 

そして、大切なポイントが、幼児は身近な場面の中から音と意味をリンクさせ、言語を覚えていくという事です。
(ちなみに、私の息子は食べることが大好きで『いただきます』はものすごく早い段階で必要なものだと理解したようでした笑。)

 

聞き流しの英語(チャンツや歌)ももちろん良いですが、音声と映像の両方があるものの方がはるかに習得しやすくなります。
しかも、その映像は幼児が理解できる身の回りのことを題材にしているものがいいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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2024.7.15

時間との戦い

時間との戦い

ECCのシステムをあまりご存知でない方のためにも少し説明を。
ECCでは基本的に1つのレベルを2年かけて完成させます。(1年目導入・2年目定着)
つまり、年中さんからスタートすると小学6年生終了までに4段階のレベルを上がっていく事になります。

 

ECCの講師として手前味噌で恐縮ですが、教材は本当に良くできていて、聞く・話す・読む・書くの4技能をバランスよく、かつ効率よく学習できるように作り込まれています。
この4段階を毎年、毎月、毎週、毎日積み上げれば必ず英語が得意になります!
(もちろん、伝道師である私たち講師の力量も必須なので日々良いレッスンのために試行錯誤です)

 

人間は忘れる生き物だとよく言いますが、それを加味して重要な箇所は何度もなんども、何度もなんども繰り返し出てきます。同じレベルを2年かけて学習するのもこの忘却を加味されているからです。基礎をきちんと丁寧に熟す事が後々の英語力飛躍には欠かせないことなのです。

 

さて、今日のタイトル『時間との戦い』に移ります。何が戦いかと言うと、年中さんと小学6年生までレギュラーのレッスン時間は60分と変わりません。
同じ60分でも難易度は全く異なりますから、要はひとつのコーナーにかけられる時間が少ない、作業(ライティング練習など)を短時間で仕上げる、もしくは自学で消化する時間が自然と増えると言う事です。レッスン中に終わらなければ自宅での時間が削られるわけですから必死ですね笑。

 

で、この必死になったら終わる(≒達成できる)くらいが実は学習にはちょうど良いわけです。
分からないが多いよりも、〈分かるけど、ちょっとわからない〉くらいが心理的にも、脳の学習機能的にも◎。達成感も味わえたり、頑張れば乗り越えられる程度の高さの壁は、やり甲斐として感じられると言うわけです。

 

ただ、《ちょっと分からないくらい》を繰り返すには負荷が少ない分、時間をかける必要があります。
時間を掛けなくては染み込むレベルまで達成されないことが明らかであるから、幼児から英語をスタートできるといいと言われるのはその為です。

 

個人的には、生活英語から学べることが幼児から始めるお勧めポイントです。大人では触れないだろうお歌あそびや身の回りの小さな事にたくさん触れているんですよね。実は。

 

ということで、小さいお子さんが毎日、日本語を使って上手になるのと同じく、英語もまた毎日、使って間違いを恐れずにたくさん繰り返し、自分のモノにしていってほしいなと思います!

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