褒められることは、大人になっても嬉しいことです。子どもなら尚更。
大好きなお家の人に褒めてもらいたくて、日々頑張っているのですから。
褒めることは人のやる気や自信に影響を与えますが、褒め方には気をつけるべき点があります。
結論から話しますと、
褒める時はその子の努力を褒めましょう。
スタンフォード大学のとある研究。
小学5年生を集めてかなり難しい知能検査を10問解かせる。
結果は全員まずまずの成績。
「頭がいいのね!」と能力を褒めたグループ
「頑張ったのね!」と努力を褒めたグループ
実験を続けると大きな差が生まれました。
能力を褒めたグループ→新しい問題を避け始め、難問を出されると「自分はちっとも頭が良くない」と思い、面白くないと感じる傾向。
→才能があるから解けた。解けないのは頭が悪いから、と考えるようになった。→自分への評価が下がり、楽しめなくなった。再び簡単な問題を出しても成績は回復せず。
努力を褒めたグループ→9割が新しい問題にチャレンジすることを選び、難問には意欲的になり、難問のほうが面白いと答えるようになった。その後の簡単な問題はすらすら解けるようになった。
能力を褒めると生徒の知能が下がり
努力を褒めると生徒の知能が上がる
と結論づけたそうです。
努力は結果だけでは見えません。
その子をちゃんと見ていないと
努力を褒めることはできません。
ぜひ、お子さまを褒めるときはその努力、頑張りを褒めてあげてください。
講師自身、教室運営においても、
子育てにおいても心に留めておこうと思います。
※朝日新聞清水章弘さんのコラムを参考にしました。