今年度の締めくくりの一環として今年もECCの英語検定試験の一次試験が行われました。
今まで習った事がどのくらい身についているか確認する機会です。
5、6年生の継続クラスのテストは、リスニングに加えて今年覚えた約360語の単語や熟語も出題され、なかなか難しいものでした。その中で高得点を取るんだと頑張って試験勉強をしていたH君は、自分が思ったほどの点数が取れなかったようでした。今までやってきたプリントの裏の発展問題や、テキストでレッスン中に出来なかった所も書き込んでテストに備えていた彼がガッカリした所をみるのは私も辛いものがありました。
しかし彼はすぐに二次試験(ネイティブ先生との面接)と来年度の一次試験のために細かい所までレッスン中にノートをとったり、クラスの他のお友達の点数(H君より少し高かった)も書き留めていました。
点数はもちろん大事だけど、そのために頑張った事は絶対にみんなの中に残る。だからそれを信じてこれからも取り組んでほしいとみんなに話しました。
子供達に私が関われるのは英語を通してだけですが、そんな成長を見ることができるのは役得だなと思った出来事でした。
今回は小学校3、4年生の継続クラスPIクラス(ECCを始めて2年目以上の生徒さん)を紹介します。
私は教室のある東村山市近辺の幼稚園の課外授業の講師もさせていただいており、PIクラスを3つ受け持っています。
どのクラスでも思う事は、3年生と4年生の出来る事の違いです。3年生でPIを始めたばかりの頃は、覚えなくてはいけない単語の数やリスニングの量の多さに驚き、こんなの難しくて出来ないと尻込みしてしまいます。私はそれは100%分からなくても大丈夫だからと伝えていますし、ご家庭でも家庭学習を温かく見守っていただけるようお願いしています。一方の4年生は、あれ?こんなに簡単だったっけ?とつぶやいています。そして3年生のお手本になるような大きな声で発表してくれたりしています。
これが、同じレベルをテキストの内容を変えて2年間学ぶというECCの教育法の成果だと思います。
2年目には理解できる事が増えて自信になり、それがまた次の年も頑張ろうという意欲に繋がっている様子が伺えます。
これは5、6年生の継続クラス(PA)でも同じ現象が見られます。このクラスの話は次回お伝えしたいと思います。
4月から新学期のレッスンが始まっています。中学校の指導要領が新しくなった事を受けてECCの指導内容も、21世紀型人材の育成を目標とし、一新されました。
新しいテキストでは、自分で考えている事を知っている単語、文法を使って発信できるようにと発信力養成に重きが置かれています。
先日の中学3年生のレッスンでは、Future Inventionsつまり未来の発明について話し合いをしました。Kさんが発明したいなと思っているのは瞬間移動を可能にする装置です。これがあればゆっくり寝られるし学校に遅刻する心配が無い、という何につけても合理的な彼女らしい考えです。しかしクラスメイトのT君が、それでは運動しなくなってしまうので健康のために良くないのではないか、と意見を言いました。
鉄道が好きなT君の発明は電車の自動運転装置です。これがあればコストダウンになるし、安全性も高まると発表しました。それに対してKさんは、自動運転装置を作る事がどうしてコストダウンに繋がるのか、かえってお金がかかるんじゃないかと言いました。
上記の発言は、既に知っている単語を使って、あとは私の少しの助けで英語で話し合う事が出来ました。
私はこの授業をしながら、中3になると、こんな意見を持って、そして発信出来る様になるのかと1人感動していました。
ここまでになる為に小学生のコースから、身近な社会問題を取り上げ、知識を広げ、自分の意見を話し、それについて話し合おうという授業をしてきました。
英語は単語を知っているだけでは役に立ちません。知識や思考に基づいた話題があって、それを組み立てる力があって、初めて中身のある会話ができるようになるのだという事を実感してもらいたいです。私はそれを目標に授業をしていきたいと思います。
当教室では5月からの入学生を募集しています。まだまだ今年のレッスンに間に合います。気になっている方がおりましたら、是非教室にお問い合わせをお願いします。お待ちしています。