4月から新学期のレッスンが始まっています。中学校の指導要領が新しくなった事を受けてECCの指導内容も、21世紀型人材の育成を目標とし、一新されました。
新しいテキストでは、自分で考えている事を知っている単語、文法を使って発信できるようにと発信力養成に重きが置かれています。
先日の中学3年生のレッスンでは、Future Inventionsつまり未来の発明について話し合いをしました。Kさんが発明したいなと思っているのは瞬間移動を可能にする装置です。これがあればゆっくり寝られるし学校に遅刻する心配が無い、という何につけても合理的な彼女らしい考えです。しかしクラスメイトのT君が、それでは運動しなくなってしまうので健康のために良くないのではないか、と意見を言いました。
鉄道が好きなT君の発明は電車の自動運転装置です。これがあればコストダウンになるし、安全性も高まると発表しました。それに対してKさんは、自動運転装置を作る事がどうしてコストダウンに繋がるのか、かえってお金がかかるんじゃないかと言いました。
上記の発言は、既に知っている単語を使って、あとは私の少しの助けで英語で話し合う事が出来ました。
私はこの授業をしながら、中3になると、こんな意見を持って、そして発信出来る様になるのかと1人感動していました。
ここまでになる為に小学生のコースから、身近な社会問題を取り上げ、知識を広げ、自分の意見を話し、それについて話し合おうという授業をしてきました。
英語は単語を知っているだけでは役に立ちません。知識や思考に基づいた話題があって、それを組み立てる力があって、初めて中身のある会話ができるようになるのだという事を実感してもらいたいです。私はそれを目標に授業をしていきたいと思います。
当教室では5月からの入学生を募集しています。まだまだ今年のレッスンに間に合います。気になっている方がおりましたら、是非教室にお問い合わせをお願いします。お待ちしています。
You can lead a horse to water, but you can’t make him drink.
馬を水場に連れて行くことは出来るが、水を飲ませることは出来ない。
ECCの講師として、子供達を指導する際に決して忘れてはいけないと教えられた言葉です。
水を飲むのは馬の意思、勉強を自らするようになるのは子供の意思。
私はどうしても水を飲んで欲しい、でも私が出来るのは水の飲み方を教える事だけ。
そんな中、とうとうこのクラスの生徒たちは自ら水を飲むことを選択しました。レッスンが始まる前から、今回は宿題の何処が難しかったとか、分からなかった所があるから教えて欲しいと言ってくれるようになりました。レッスン中も、私のリピートをする必要がないくらい内容を予習してきていて驚かされます。
子供達が変化したのは、もちろん毎週子供達を励まし、送り迎えをしてくださった保護者の皆さんのおかげでもあります。
今回の発表はMy perfect breakfast. 栄養について学んできた生徒達が、バランスの取れた朝ごはんの献立を考えて発表します。野菜はこんなに多く摂らないといけないんだね、乳製品はあまり好きじゃないけどヨーグルトなら食べられるかな、等と言いながらスピーチの練習をしてきた子供達が、堂々と発表をしてくれました。
前述した馬の話を思い出して胸がいっぱいになった時間でした。
英会話コースでは、どのコースでも定期的に単語のテストを実施しています。低学年クラスのテストは、聞こえてきた単語に丸をする形式です。耳で聞いて覚えてきたものをどれだけ覚えているかが試されます。(生徒達は聞こえてきた通りに発音するという事を通して記憶しています)
35点満点のテストです。今年度このクラスの人数は11人になりました。いろいろな理解度、進度の生徒が混ざっています。9月に入学したばかりなのに満点を取れる子供、何年目かなのに半分くらいの点数の子供…狭い部屋ですので、お友達の答えを見てしまっている場合もあります。
他のお友達の前で間違いを指摘されるのはきっと恥ずかしいと思います。でも、分からないところはエイッと当てずっぽうで書かずに空欄にしてみよう、間違っても大丈夫よ、自分の今の力でやろうよ、とテストの度に言っているのですが、先日3年生の生徒がこっそり私に言ってくれました。人のを見て出来てもしょうがないって事を先生は言いたいんだよね、って。そうなの。わかってくれてありがとう。間違うことは恥ずかしい事じゃない。
単語の小テストではありますが、満点を取る事よりも大事にしている事です。低学年のうちはしっかりと言い続けたいと思います。(高学年になったら点数取れなかったら再テストですが笑)