「しゃべる」を引き出すメソッドがある。それが、ECCジュニア!

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教室日誌一覧

2021.6.25
カテゴリー: 教室だより

2021年6月号②「ECCは宿題が多い?!」

2021年6月号②「ECCは宿題が多い?!」

最近、子どもたちから「ECCは宿題が多いよね~」というグチとも文句ともとれる言葉がチラホラ聞こえてきます。

 

特に今年から新教材となった中学生クラスから出ている声が多いようですが、そもそも君たち、英語が得意になりたいからECCに来ているのではないかい?

英語を身につけるのに、まさか授業中だけやればいいと思っていないよね?

自分で勉強するのは当たり前よ~!

 

それでも「多い」と感じてしまうのも、少しは理解できます。

 

それは、学校の英語の授業数とECCのレッスン数を比べてみればすぐにわかります。中学校の英語の授業は年間140コマあります。週に4回ですね。時間にしてみると、50分×140回=7000時間となります。

それに対し、ECCは年間43回のレッスンしかありません。週に1回、時間では90分×43回=3870時間です。

 

つまり、コマ数にして1/3以下、時間数にして約1/2の中で、学校の教科書以上の内容を学習していますので、やはり家庭学習で学んでもらう部分が多くなってしまいます。

 

おまけに、中学校3年間で学ぶ単語数を比較すると、

学校の教科書 1600~1800語

ECCのテキスト 2200語

となり、学校の教科書よりも多くの単語を学んでいることになります。

 

より多くの内容を効率的に学ぶには、家庭学習が非常に大切な要素なのです。現在中学生クラスでは、自分でできる問題演習は自学で行い、教室内ではリスニング、リーディング、そしてそれに対する自分の考えを述べるスピーキング、ライティングを行っておりますので、家庭学習は授業の一部としての役割を担っています。

 

どうか生徒の皆さんも保護者の皆さまもそのことを十分ご理解頂き、お家でしっかり英語を勉強してください。2021年4月号でも書きましたが、

小学生は1日5分

中学生は1日15分

高校生は1日30分

机に向かって勉強すれば、十分やれる分量です。

 

新学期が始まって3ヶ月が経ちますが、きちんと宿題ができている子は中1で英検®3級合格レベルの力がついてきました。

一方、「宿題が多い」と嘆いている子は、未だにread, write, watch, drinkといった基本動詞ですら書けないでいます。

 

ボヤく前に、まずは少し頑張ってみませんか。

自分との闘いです。

1学期の復習は夏休み中にしっかりやりましょう。

 

*参考
中学校学習指導要領(平成29年告示)https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_010.pdf

2021.6.5
カテゴリー: 教室だより

2021年6月号「なぜ "a apple" ではないのか?」

2021年6月号「なぜ

ECCの幼児・小学生向けのテキストでは、数えられるもの(可算名詞)を覚えるときに “a banana”, “ a peach”のように単語の前に “a” をつけて練習するようになっています。ですから、子どもたちはなんでもかんでも “a” をつけて “a hungry” “ a ski” みたいにおかしなことになっちゃうことがたまにあります(笑) しかし、これは早いうちから「数えられるもの」と「数えられないもの」を認識してもらうためですので、ニンジンは “a carrot”、コーンは “corn” のように自然と覚えていって欲しいのです。

 

ところで、なぜバナナは “a banana” で、リンゴは “an apple” なんでしょうか。

 

私はこれまで子どもたちにわかりやすいように、

「 “a apple” だと言いにくいでしょ。だから自然な言い方ができるように “a, e, i, o, u”(母音って言うよー)の音で始まる単語の前では “a” じゃなくて “an” になるよー。」

と説明してきました。

 

し・か・し!!

 

これは英語史の観点から言うと、完全な間違いであります!

 

元々ひとつを表わすのは “a” ではなく “an” の方でした。これは “one” (1)の音が弱くなって “an” となったためです。ですから本来であれば “an banana” “an peach” と数えるべきところ、子音の連続(nとb,
nとp)を避けるために “n” が脱落し、子音の前では “a” となったと考えられています。

 

このように、母音の連続を避けるために “a” が “an” になったのではなく、子音の連続を避けるために “an” が “a” になったと考えるのが正しいのです。

 

だったら、なぜ私はこれまで違う説明をしてきたのでしょうか。

 

…はい、申し訳ございません。

 

正直なところ、私自身の知識不足もありました。しかし、正しく知ってからも、なるべく幼児さんや小学校低学年の子どもたちが理解しやすいように説明しておりました。

 

しかし、だんだん英語がわかってくる年代の子どもたちには、きちんと英語の成り立ちから説明しないといけないですね。

 

レッスンの中でも訂正して説明していきたいと思いますが、中学生・高校生・保護者の皆さまは以下のラジオ、書籍、ブログをぜひご覧ください。慶應義塾大学の堀田隆一教授がわかりやすく説明してくださっています。英語史を学び、英語という言語がどうやってできたのかを知るのは、本当におもしろいと思いますよ。今回の不定冠詞( “a” と “an”)だけでなく、さまざまな英語の疑問についても考えるよいきっかけになると思います。

 

またこの教室日誌の中でも取り上げていきたいと思います。

 

ラジオ「英語の語源が身につくラジオ」

ブログ「hellog~英語史ブログ」

書籍『英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史』研究社、2016年

2021.5.25
カテゴリー: 教室だより

2021年5月号「H君の話」

2021年5月号「H君の話」

1年前の春、中学生のH君はお母さんと一緒に体験レッスンに来てくれました。

 

最初にこちらから“Hello!”と挨拶しましたが、H君からの返事はありませんでした。

緊張しているのかと思い、もう一度言いましたが、H君はやはり沈黙したまま。

それならばレッスンの中で会話のきっかけをつかめばいいだろうと思いなおし、とりあえずレッスンを開始したものの、その後も私が一方的に話しているだけでした。

どうしよう…と焦る気持ちだけで、H君からは全く反応のないまま、体験レッスンは終了。

 

その後お母さんとお話したところ、H君はとても人見知りとのことでした。そして学校の成績は、英語以外はほぼ90点以上で、英語だけが足を引っ張っていることがわかりました。そんなH君に、学校の先生がECCを勧めてくださったそうで(ありがとうございます!)言葉を交わすことがないままでしたが、ひとまず入学頂くことになりました。

 

4月に入ると、まもなく緊急事態宣言発令となり、3週間ほどオンラインでのレッスンを余儀なくされました。そんなこともあり、面と向かって話せるようになったのは5月以降でした。H君は文法プラスのレッスンもとってくれていましたので、一緒にいる時間が長かったことから、徐々に挨拶も普通にできるようになりましたし、話もしてくれるようになりました。英語は単語の綴りがやや苦手でしたが、文法などの理解は早く、素直に説明を聞き入れてくれたため、どんどん力がついていくのがわかりました。気づくと2学期にはテストの点数も20点くらいアップしていました。

 

そんなH君の1年後です。

 

最初は“Hello.”も言えなかったのがウソのように、今ではレッスンに少し早めに来たとき、前のクラスの小学生の算数のプリントを見て、後輩にわかりやすく解き方を説明してくれる優しいお兄さんです。自身の英文法の問題集では、和文英訳もスラスラと書けるようになってきました。そして先日、なんと最近のテストで「5教科の中で英語が一番点数高かった!」と報告してくれました。

 

…日々いろいろな出来事がありますが、何より嬉しく、私を幸せにしてくれた出来事でした。

 

子どもたちの力は本当に素晴らしいです。