落ち着かない子はダメですか? 小学1・2年生の教室で感じること
「落ち着きがない」は本当に弱点?
小学1年生、2年生の時期。
この頃は、いわゆる「落ち着きがない」と言われる様子が見られるお子さまも少なくありません。
ふと関係のないおしゃべりが始まったり、
気になる教材を見に行ったり、
お友だちのところへふらっと近づいてみたり。
ECCジュニア琴似駅前教室でも、もちろん同じです。
正直に言うと、講師としては少し複雑な気持ちになることもあります。
「集中できないようなレッスンなのか?」
「このレッスンで英語が身についているのだろうか?」
そんなふうに考えてしまうこともあります。
そして子ども自身も、どこかでそれを感じているのでしょう。
「俺はダメなんだ」
そんな言葉を、ぽつりとこぼしたこともありました。
でも、いざテストをしてみると——
驚くほどしっかりできている。
高得点を取って、
「ああ、ちゃんと聞いてくれていたんだ」と、私の方がほっとさせられるのです。
そんな日々の中で、
忘れられない出来事がありました。
ある1年生の生徒さんが、教材のシールを忘れてしまったのです。
授業前なら準備できたのですが、レッスン中。
私は思わず「あらら、どうしよう」と首をかしげました。
そのときでした。
体が先に動くタイプの2年生の生徒さんが、すっと立ち上がり、その子のところへ行き、自分のシールを分けてあげたのです。
また別の1,2年生のクラスでのできごと。
私の進め方のミスで、
順番を飛ばされたと感じた生徒さんが、
涙目で「発表したくない」と立ち止まってしまいました。
こういうとき、私はそのまま進めることはしません。
全員がそろうことを大切にしています。
教室に少し重たい空気が流れたそのとき、行動が先になりがちの生徒さんが動きました。
ささっと隣に行って、
「アハッ」と笑いかけたのです。
すると——
さっきまで拗ねていたはずのその子の表情が瞬く間にやわらぎ、思わず笑ってしまったのです。
こうした場面を見て、私は思うようになりました。
「落ち着きがない」のではなく、
よく気づき、すぐ動ける力がある。
人の変化に敏感で、行動で関われる力がある。
もちろん、安全面はきちんと見守ります。
でも、それ以上に、
その子の持っている良さを、
しっかり認めて伸ばしていきたいと思っています。
教室には、いろいろな子がいます。
静かに考える子。
すぐに動く子。
どちらも必要で、
どちらも大切な存在です。
もし今、
「落ち着きがない」と感じて不安になっているとしたら、
それは、
その子の力が、まだ良い形で発揮される途中にあるだけかもしれません。

