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2025.6.2

やる気がなくなった時の魔法の質問

やる気がなくなった時の魔法の質問

「目的と手段」

 

お子さんが何かに取り組むとき、「何のためにやっているのか」を意識できているでしょうか?

目的に気づくことは、目の前の目標に迷ったときだけでなく、やる気が出ないときにもとても効果的です。今日はそんなお話をしたいと思います。

 

私の教室では、子どもたちが毎日英語に触れる習慣をつけるために、英語の音読アプリを活用しています。子どもたちはこのアプリを通して、英語力を伸ばすとともに、「毎日続ける」という習慣も育ててほしいと願っています。

 

アプリには「毎月のMVP(最優秀賞)」という制度があり、多くの子どもたちがそれを目指して、ほぼ毎日取り組んでいます。

 

そんな中、ある男の子が、うっかりアプリをするのを忘れてしまい、せっかく続いていた記録が途切れてしまいました。とてもショックを受けた彼は「もうやらない。来月からまたやる」と、ぽつり。

 

その気持ち、私もよくわかります。実は私自身も同じアプリを使っていて、記録が続いているかどうか、気になりますし、うっかり忘れると落ち込むタイプです。

 

でも、ここで大切なのは「目的と手段を取り違えないこと」

 

私は彼にそっと問いかけました。
「このアプリをやる目的は何だったかな?」

 

すると彼は少し考えてから「MVPをとるため」と答えました。

 

本来の目的は、英語力をつけること、そして毎日英語に触れる習慣を身につけることのはず。MVPはあくまでそれを楽しく続けるためのひとつの手段であり、目印です。記録が途切れても、英語に触れることの価値は変わりません。

 

私は彼の「来月からやる」という決断も尊重し、見守ることにしました。
ただ、もし声をかけるとしたら、こんなふうに伝えたいなと思います。

 

「記録は途切れても、英語を好きでい続ける気持ちは途切れてないよね。今日からまた英語に触れるって、いつでもできるんだよ」

 

子どもたちはときどき、目の前の目標にとらわれすぎて、本来の目的を見失うことがあります。そして、やる気が出ないときこそ「何のためにやっていたんだっけ?」と思い出すことで、また前に進めることもあります。

 

ぜひ、ご家庭でもお子さんが「やりたくない」「もういいや」と感じているときこそ、「何のためにそれをやってたのかな?」と、そっと声をかけてみてください。

 

あなたのお子さんは、今どんな目的で取り組んでいるでしょうか?
そして、その目的はお子さん自身もちゃんと覚えていますか?

 

今一度、親子で確認してみるのも、きっといい時間になると思います。

 

私も、やる気が出ないとき、自分に問いかけています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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