R3(2021)年度 全国学力テストの結果が公表されましたので、お知らせいたします。
この全国学力テストは、毎年春の小6と中3の、国語、算数(数学)の2科目を対象に、
文部科学省が幅広く全国の児童生徒の学力などを把握するために実施されています。
ちなみに、昨年度(R2/2020年度)は、新型コロナウィルスの感染状況悪化により、
中止していますので、久しぶり実施となり、
実施月も、従来は4月だったのですが、1か月遅らせて、5月に実施となりました。
一昨年の臨時休校などで、前学年の学習が終わっていない学校があるのでは?
という配慮から、遅れた訳ですね。
さて、
では結果ですが、
こちらは北斗市の数字を中心に掲載しています。
札幌市の数字が掲載されていませんので、
こちらで補足します。
==小6国語==
全 国 65%
全 道 63%
札幌以外の全道63%
札幌市 64%
北斗市 63%
==小6算数==
全 国 70%
全 道 67%
札幌以外の全道67%
札幌市 69%
北斗市 66%
==中3国語==
全 国 65%
全 道 65%
札幌以外の全道64%
札幌市 66%
北斗市 67%
==中3算数==
全 国 57%
全 道 56%
札幌以外の全道55%
札幌市 58%
北斗市 58%
(平均正答率)
いかがでしょうか
この報道が初めに出たのが、じつは9月で、
報道各社は、{全国と全道との差」を、報道していました。
しかし、重要なのは、
”札幌との差”、
だと、
私は思います。
ご存じの通り、日本は一極集中しています。
∴
全国で見れば、東京集中。
北海道は札幌に一極集中しています。
いい人材も、マネーも、都市に集中するのです。
都市に対して、ローカルはどう対抗しているか?
が、
今後、重要です。
北斗市も、都市よりも魅力を高め、
いい人材が流出しないよう、魅力を発信しなくてはなりません。
これに成功しているのが、
秋田県といえるでしょう。
(秋田式教育なんて言葉も出ますね)
そんなワケで見てほしいのは、
中3の数学
札幌市と同数=58%の正答率!!
↑
これは、全国平均を抜いています!
素晴らしい成果と思います
つづいて、注目は、
中3の国語
札幌市を抜いて…67%の正答率!!
じつは、この中3国語は、東京と同数なんです!!
∴結論、
北斗市の中3、とても頑張っています!!
こんないい結果ばかりではなく、
課題があるのは小6です
小6の国語は、
全国との差 -2ポイント
札幌との差 -1ポイント
札幌以外の全道と同数
小6の算数は、
全国との差 -4ポイント
札幌との差 -3ポイント
札幌以外の全道との差 -1ポイント
いかがでしょう…
小6の結果が、さんざんです。。
なのに、
中3の結果がいいのは、
おそらく、
”中学生になって塾に通い始めた人が多く、全体数をけん引している”
の、だと考えられます。
小学生の結果が良くないのは、
家庭学習の時間が確保できていないから、
に、
他なりません。
↑↑↑
こちらは、小6の余暇の過ごし方の表(左)、家庭学習の時間の表(右)です。
北斗市の小6は、
一日4時間以上ゲームをするのが27%以上、
つまり、
北斗市の小6は、
4人に1人以上が、毎日4時間以上ゲームをしています。
これは、全国より11.7%も、つまり1割以上多いんです!
そして、
一日家庭学習を、ほぼしない&30分未満は、19.8%(ほぼ20%)
つまり、
5人に1人が、0~30分程度しか勉強していません。
これは、全国より5.8%も、多いんです…(勉強しない人がそれだけ多いってこと)
これを総じて考えると、
小学生のうちに、家庭学習の習慣が身についていない
↓
自分で勉強する方法がわからない
↓
中学になって、あわてて塾へ行く
という図式が浮かんできます。
中学生になってから、学習塾に行こうとすると、
当然、入塾テストもあり、塾に入れない人も多いです。
勉強の仕方も分からず、塾にも入れないと、
自分で解決できない層…というのがうまれます。
↑↑↑
こちらの「正答数の少ない層」(小6)というのが、
先ほどの、自分で解決できない層になりやすい、と言えます。
このグラフは、小6ですので、
より前の段階、
小学校低学年のうちに、しっかり学習リズムを作り、
はじめは家族の方も、一緒に家庭学習をすると、勉強の仕方も身についてきます
しかし、
どの家庭の親も、同じように家庭学習に寄り添って取り組める、
というわけではありません。
共働きの家庭もありますし、単身赴任でパパがいないとか、
不規則な仕事をしている方もいることでしょう
家族が一緒に学習するのが困難な場合は、
どうぞECCジュニアへいらしてください
当教室は、基礎学力を身に着けられるよう、工夫された教材をつかった、
多様なコースを用意しています
幼児さんは2歳児から通えます。
当然、幼児さんのうちは、何もわかりません。
ですから、もじ、かず、ABCの基礎の基礎から始めます。
音を聞き、マネして話し、文字を見て、そして読む。
そうやって言葉を覚える楽しさから学びます。
小学生も、新1年生だからと言って、
ひらがなが全部クリアできる子ばかりではありません。
どの程度のことが分かるのか?を判断し、
カンタンにできるところからスタートし、学習を進めます。
分かった!→楽しい!
を、繰り返し、学習に取り組みます。
中学生は学年に応じたプログラムになりますが、
補講などを使い、前の学年、必要に応じて小学生の内容などの復習も行い、
今までの分からなかったことを抑え、
&今の学年の学習も進めます。
通い始めは、今の学年の内容についていくのがしんどいこともあります。
はじめを踏ん張ると、今の学年のことも、クリアに見えてきます。
お子さんは、それぞれのみんな違い、悩みも違います。
だからこそ、
当教室の個別対応できるコースは、生徒さんへ寄り添った指導をしています。
全国学力テストでは、学習調査も同時に実施しており、
「自分には、よいところがあると思いますか?」
の質問もしています。
「当てはまる」と答えた割合
小6
北斗市 27.8%
全国 36.2%
全道 31.9%
中3
北斗市 41.1%
全国 34.5%
全道 33.8%
ええ??
北斗市の小6は、
”自分に自信がない”というのが、
全国や全道と比べても、中3と比べても、目立ちます。
それは、積み重ねによる”自信の消失”かもしれません。
勉強ができる、できないだけではなく、
何気ない日常のなかで、
認められる経験が、少し減ったのかもしれません。
これには、コロナの影響もあったからと、考えられます。
子どもも、大人も、
コロナのおかげで、非日常が長く続いたことで、
ココロに余裕がないのかもしれません
だからこそ、
これを読んでくださっている大人のみなさん。
お子さんのことを、たくさん認めてあげてほしいです
私たち、講師も、
子どもたちを、いつも笑顔で励まし、応援し、
そして認めています
一緒に、北斗の子どもたちを応援しましょう