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教室日誌

2026.8.30
カテゴリー: 教室だより

2026.8.30 #152 “know”

2026.8.30 #152 “know”

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第152回は “know” 「知っている」です。

 

古英語期から見られる英語本来語です。

 

古英語では cnāwan の綴りで、印欧祖語の *gno- (知る) に基づいています。 /g/ → /k/ の音の変化は『グリムの法則」に当てはまります。

 

さて、古英語で cnāwan(クナーワン)の発音だったものが、どのように変化してきたのでしょうか。
綴りは中英語のころには knou のように変化しましたが、発音は今から300年くらい前の17世紀頃まで(クノゥ)と k の音も発音されていました。
それが徐々に k の音が弱まり、ついには消えてしまい、現在の(ノウ)の発音になったのです。

 

kn-, gn- で始まる語 knee(ひざ)、knife(ナイフ)、knight(騎士)、knit(編む)、knock(ノックする)、 gnash(歯ぎしりする)、gnaw(かじる)なども同じように、語頭の k と g の音は発音されなくなりました。

 

このように、音は消えてしまっても、綴りが変わることはあまりありませんので、発音と綴りのギャップが生じてしまっているのですね。

 

印欧祖語の *gno- (知る) に基づく他の語には英語本来語では can(できる)、cunning(ずる賢い)、ラテン語由来では nomal(普通の)、 note(メモ、音符)、notice(気づく)、notify(知らせる)、noble(高貴な)、 ignore(無視する)、cognition(認識)、 recognize(認識する)、ギリシア語由来では diagnosis(診断する)などがあります。