久しぶりに暑さが戻ったせいか、小学生は疲れて皆眠そうでした…zzz
また中3クラスでは、いよいよ受験体制に入ってきました。秋の英検®で2級にチャレンジするか、迷っている子もいます。
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第153回は “late” 「遅い、遅れて」です。
古英語期から見られる英語本来語です。
古英語では læt(遅い、遅れた、のろい)で、印欧祖語の *le-(行かせる、緩める)に基づいています。
発音は /læt/ であったのが、長母音化して /la:t/ となり、さらには「大母音推移」によって /le:t/ → /leɪt/ となりました。
古英語で短母音 /læt/ を示す形をもとに生まれた比較級・最上級は latter, last であり、/la:t/, /le:t/ と長母音を示す形をもとに近代英語期に生まれたのが later, latest でした。このように late には2通りの比較級・最上級がありますが、現在では時間的に「遅い」を表わすときの比較級・最上級は later, latest を使い、順序が「遅い、後の」を表わすときは latter, last と使い分けられています。
また late は形容詞として「遅い」だけでなく、副詞として「遅く」としても使われています。一方で、late に副詞語尾 -ly のついた lately という副詞もあります。
late は stay up late「夜更かしする」、sleep late「寝坊する」、The bus came ten minutes late.「バスは10分遅れで来た」のように「遅く、遅れて」の意味で使いますが、lately は「最近、近頃」という意味で使われるようになっています。
印欧祖語の *le-(行かせる、緩める)に基づく他の語には、let(…させる)、 last(最後の)などがあります。let の項目で後述します!
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第152回は “know” 「知っている」です。
古英語期から見られる英語本来語です。
古英語では cnāwan の綴りで、印欧祖語の *gno- (知る) に基づいています。 /g/ → /k/ の音の変化は『グリムの法則」に当てはまります。
さて、古英語で cnāwan(クナーワン)の発音だったものが、どのように変化してきたのでしょうか。
綴りは中英語のころには knou のように変化しましたが、発音は今から300年くらい前の17世紀頃まで(クノゥ)と k の音も発音されていました。
それが徐々に k の音が弱まり、ついには消えてしまい、現在の(ノウ)の発音になったのです。
kn-, gn- で始まる語 knee(ひざ)、knife(ナイフ)、knight(騎士)、knit(編む)、knock(ノックする)、 gnash(歯ぎしりする)、gnaw(かじる)なども同じように、語頭の k と g の音は発音されなくなりました。
このように、音は消えてしまっても、綴りが変わることはあまりありませんので、発音と綴りのギャップが生じてしまっているのですね。
印欧祖語の *gno- (知る) に基づく他の語には英語本来語では can(できる)、cunning(ずる賢い)、ラテン語由来では nomal(普通の)、 note(メモ、音符)、notice(気づく)、notify(知らせる)、noble(高貴な)、 ignore(無視する)、cognition(認識)、 recognize(認識する)、ギリシア語由来では diagnosis(診断する)などがあります。
今日のレッスンでも、幼児さんの質問が光りました!
「corn はかぞえられなくて a がつかないのに、cabbage はなんで a がつくの?」
す、するどい質問!!
つまり、「コーンは粒のかたまり、キャベツは葉っぱのかたまり。なのにナゼコーンは数えなくて、キャベツは数えるの?」…ってことですね。
キャベツは葉がギュッとまとまっているため、ひとつの固まりとして捉えるので数えられます。コーンはお米と同じように、一粒一粒を数えても数えきれないので数えないのです。
ちなみに、「キャベツ2個」は two cabbages でも two heads of cabbage でもOK。「とうもろこし2本」は two ears of corn と数えます。
それにしても、素晴らしい質問ですね(*^^*) こういうところに気付ける豊かな感性を大切にしたいです。
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第151回は “June” 「6月」です。
古英語では līþa se ǣrra (初期温暖期)の名でしたが、古英語後期にはフランス語から juin が入ってきました。ラテン語の Jūnius (Juno の月) に由来します。Jūniusは印欧祖語の *yeu- (生命力、活力) に基づいています。他には英語本来語で young (若い、年下の)、 youth (青年期)、ラテン語由来では junior (年少の)、juvenile (青少年の)などがあります。
ローマ神話で Juno (ユーノー) は、新月、光、結婚、出産、若さ、生命力を象徴する女神です。
名前の語源が生命力や若さに基づき、結婚や出産などを象徴する女神さまの月だからでしょうか。 June bride と言われるように、6月は多くの女性が憧れる結婚式のシーズンですね(^^)