『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第136回は “Saturday” 「土曜日」です。
英語の曜日は英語ができるずっと前から使われています。古英語では Sæterndæġ で Sætern (Saturn, サトゥルヌス=土星) + dæġ (day, 日)とラテン語 diēs Sāturnī (サトゥルヌス=土星の日) から訳されたものです。
ローマ神話のサトゥルヌスとは「農耕の神様」で、ギリシア神話の Cronus に当たります。クロノスは子のゼウス Zeus に敗れるまで、世界の支配者でした。
日曜日は太陽、月曜日は月で天体と同じですね。その他の火曜から金曜にはゲルマン神話の神様の名前が使われていますが、土曜日のみローマ神話の神様 サトゥルヌス (土星 Saturn) の名がそのまま使われています。
月や曜日の名はギリシア・ローマ神話やゲルマン神話など、神様の名前と結びついているものが多く、なんとも神秘的です。
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第135回は “read”「読む」です。
古英語から見られる英語本来語です。
古英語の綴りは rǣdan で「読む、解釈する、助言する、計算する、推測する」の意味でした。
基づく印欧祖語が『英語語源ハンドブック』と『英語語源辞典』と異なる記載のため、異説として両方挙げておきたいと思います。*re(i)- (数える、論理的に考える)、あるいは *rēdh- (ぴったり合う、うまく噛み合う)に基づくようです。
『英語語源ハンドブック』の記述によると、「思う、計算する、読む、解釈する」と、当初はさまざまな思考に関連する意味を表していましたが、次第に「読む」ことに特化していった、とありますね。
現在では read の過去形、過去分詞は read /red/ – read /red/ と、綴りは無変化で発音が異なる不規則動詞ですね。古英語では rǣdde – rǣded、中英語では redde, radde – red, rad でした。これは語尾に -de, -ed をつけて過去形、過去分詞形を作る規則動詞であったのです。
今の綴りになったのは17世紀以降で、発音だけが原形(不定詞)と区別されるようになりました。
印欧祖語*re(i)- (数える、論理的に考える)に基づく他の語にはラテン語 reri (…と思う、考える、数える)に由来する reason (道理、理由)、rate (割合、比率)、ratio(比、比率)、ration (割り当て)などがあります。
reason, ratio, ration は同じラテン語に由来する「三重語」になります!
よいこはたくさん本を読みましょうね。
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第134回は “park”「公園」「駐車する」です。
今から800年くらい前の13世紀に古フランス語 parc から入ってきました。「囲い、柵」を意味するラテン語 parricum に由来し、もとは「狩猟の獲物となる動物のための囲い地」の意味でした。
英語でも最初は「動物が保護されている囲い地」を表していましたが、次第に「一般的な囲い地」を表わすようになりました。17世紀から「公園」の意味でも見られていますが、最初は「王家や貴族の所有する広大な狩猟地、庭園」の意味で、現在のような誰もが集える「公園」として使われるようになったのは19世紀になってからです。
また park は、やはり17世紀から「軍事車両を整列して置く場所」という意味でも使われるようになったため、自動車が普及した20世紀になってから「駐車する」と動詞の意味でも使われるようになりました。
「公園」と「駐車する」が結びつかなかったかもしれませんが、どちらも同じ語から発達したもので、「囲ってある場所」に由来しているのがわかりましたね。
よいこのみんなが大好きなのは amusement park ですので、遊園地を想像すれば、park の「公園」と「駐車する」の意味をイメージするのは意外と簡単かもしれません。