『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第144回は “card” 「トランプ、カード」です。
今から600年くらい前の15世紀にフランス語 carte (ゲーム用のカード) から入ってきました。フランス語にはイタリア語の carta から、 そして元となっているラテン語 charta は (パピルスの葉) の意味で、そこから「紙片、カード」となりました。papyrus は #16 page, #88 paper にも登場しています。
card は英語に入った当初は、トランプなど「カードゲーム用のカード」の意味でした。そこから「強いカード」→「切り札」→「策、手段」という意味ができました。また、トランプのカードのような厚い紙に書かれた「ハガキ、カード」の意味にもなりました。カードの種類もたくさんありますね。
identity (identification) card = ID card「身分証明書」
business (calling/visiting) card「名刺」
credit card「クレジットカード」
cash card「キャッシュカード」
greeting card「挨拶状」
birthday card「誕生日カード」
Christmas card「クリスマスカード」
New Year card「年賀状」
get-well card「見舞い状」
postcard「ハガキ、絵葉書」
cardboard「段ボール」
trading card「トレーディングカード」
そして「トランプ」は cardsと複数形で表しますので、「トランプをする」は play cards になりますね。では trump ってなに?
トランプの「切り札」のことを trump と言います。どこかの大統領はとても「切り札」とは思えませんけどね…(^^;)
ところで、フランス語の carte, イタリア語の carta, ラテン語の charta, どれも見覚え、聞き覚えのある単語ではありませんか?
carte はお医者さんが書く「カルテ」っぽいですね。同語源のドイツ語 Karte に由来します。英語では「カルテ」は medical chart (record) と言います。
carta はお正月によく遊ぶ「カルタ」に似ています。日本語には「カード」を表わすポルトガル語から入ってきました。
charta は「チャート、図表」に見えます。英語には16世紀に chart(図表)として入っています。
みんなお友だちとはオドロキです!日本語で「カード」「カルテ」「カルタ」「チャート」は「四重語」ということですね!
本日の小学校高学年クラス。夏休みにオーストラリアへホームステイに行ってきた6年生に話を聞きました。
ホストマザーの作ってくれた食事が美味しかったこと、英語は聞き取れても自分の言いたいことを伝えるのが難しかったこと、コアラを抱っこできて嬉しかったこと…などを話してくれました。
「行って良かった?」「うん!」
「また行きたい?」「うん!」
良かったね〜(*^o^*) お父さんお母さんに感謝だね。これからももっともっと英語を好きになって、学んでいってね〜(*^^*)
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第143回は “bank” 「土手・堤防、銀行」です。
bank「土手・堤防」は、今から800年くらい前の13世紀に古ノルド語 bakki 「土手、盛り上がったところ」から入ってきました。
bank 「銀行」は、今から600年くらい前の15世紀にフランス語 banque (両替商・金貸しの勘定台、帳場) から入ってきました。banque は古フランス語で(ベンチ、テーブル) の意味であり、そこから(勘定台) となったのですが、banque と言えば banquet 「宴会」がありますね。もとは(小さなテーブルで食べる軽食、デザート) の意味でした。
ここまでを見ると、別々の語から入ってきた違う単語のようですが、なんと!どちらの語もゲルマン祖語の *baŋkōn (平たいもの) という同じ語に遡るのです!つまり、同じ語から出た「二重語」ということですね。
古ノルド語の bakki は「平たいところに築いた土手、堤防」で、フランス語の banque は「平たい板→勘定台→両替商→銀行」となったわけです。
このように、意味の繋がりもなさそうで別々の語と思っていたものが、語源を調べれば実は同じ単語に遡る…ということがわかっておもしろいですね。
ちなみに、古英語から使われている英語本来語の bench 「ベンチ」も語源は同じです!
本日の中学生クラス。夏休みに行った場所を尋ねると、ディズニー・シー、宮崎、沖縄…と、みんな遠くまで遊びに行ってきたようでうらやましい〜(*´꒳`*)
中でもオレゴンに行ってきた子がおり、いろいろ話を伺いました。ホストファミリーは年配のご夫婦で、大変親切にしてくださり、日常会話ではそんなに困らなかった…とのこと。スゴイね!
日本とは違う規模のショッピングモールで買い物も楽しんだようですが、やはり物価の高さには驚いたようです。ハンバーガーなどの肉肉しい(←本人談)食事も堪能してきたようで、良い体験をしてきたようです。これからもますます英語を楽しんで学んでいってほしいと願います。
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第142回は “action / active / activity / actor / actually” 「行動、行為」「活動的な、活発な」「活動、行動」「俳優、役者」「実際に」です。盛りだくさん!
いずれも中英語期にフランス語、ラテン語から入ってきた語です。
act(行為、行動する)と同じ語源で、印欧祖語の *ag-(駆り立てる、動かす)に基づいています。
action は今から700年くらい前の14世紀にフランス語 action から入ってきました。もとはラテン語の actīo(n)- で、actus(行われた)からきています。中英語の綴りは accioun で「訴訟、行為、演技、軍事行動」の意味です。
active も14世紀にフランス語 actif から。もとはラテン語 actīvus で、やはりactus(行われた)からきています。中英語の綴りは actif 「活動的な、能動態の、積極的な、活気に満ちた」の意味です。
activity も14世紀にフランス語 activité から。ラテン語は actīvitātem で、中英語では activite 「活動的生活、活発、活動」です。
actor は14世紀にラテン語 actor からです。中英語では actour の綴りでした。意味は「役者、行為者」で、17世紀になってから「女性の役者、女優」を表わす actress という actor の女性形ができましたが、現在は女優も actor の方が好まれています。
actually は14世紀にフランス語 actuel から入った actual「実際の」に副詞を作る語尾 -ly がついてできた語です。中英語では actual(l)i の綴りでした。actual はラテン語の actuālis に由来し「実際に」の意味です。
印欧祖語の *ag-(駆り立てる、動かす)に基づく他の語には transact(取引を行う)、interact(相互に作用する)など、act がはっきり見えるものもあれば、同じラテン語由来で agenda(課題、議事録)、agent(代理店)、agile(賢い)、agitate(かき乱す)、 ambiguous(あいまいな)、 essay(作文、エッセイ)、 exact(正確な)、 examine(調査する)、 navigate(操縦する)、 ギリシア語由来で agony(苦悩)、strategy(戦略)、 ケルト語由来で ambassador(大使)、 embassy(大使館)などもあります。
*ag- チーム、想像以上に大所帯でした(^^;)