2026.9.24 #177 “never”
連休明けの最初のレッスン。
いろいろ壁に打ち当たっている子どもたちと話をしました。思いが届くといいなぁ…。
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶ、第177回は “never” 「決して…ない」です。
古英語から見られる英語本来語ですが、いつもとちょっと違うのは「古英語期に作られた」語です!
古英語の綴りは nǣfre でしたが、これは ne (not, no) + ǣfre (ever) でできています。ever は「今までに」ですから、「これまでにない、未だかつてない」を意味しました。そこから強い否定を表わす「決して…ない」の意味もできました。
印欧祖語の *aiw-(生命力)に基づいています。他には ever(これまでに)、every(どの、すべての)、ラテン語由来では age(年齢)、eternal(永遠の)、longevity(長寿、寿命)、medieval(中世の)などがあります。
古英語、中英語期には never のように否定語の複合語が数多く生まれました。
ne + one (人) = none (誰も…ない)
ne + ought(何か)= not(…ない)
no + where(どこに)= nowhere(どこにも…ない)
no + thing(もの)= nothing(何も…ない)
など、今でもどれも使われていますね。
第177回は織姫と彦星にちなんだ例文で never の使い方を見てみましょう。
Hiko had never met the beautiful lady like Orihime.
(彦星は織姫のような美しい女性に会ったことは一度もなかった)【完了形で「これまで一度も…ない」】
They never worked hard because they were happy together.
(一緒にいる時間が楽しくて、彼らは決して一生懸命働かなかった)【現在、過去の習慣「決して…ない」】
The god said, “Never see each other again.”
(神は「お前たちは二度と会ってはならない」と言った)【命令文の文頭で「決して…するな」】
“We’ll never ever stop working,” they said. So on the night of July 7, they can cross the Milky Way and see each other only once a year.
(「絶対に働くのをやめませんから」と彼らが言ったので、年に一度だけ7月7日の夜に天の川を渡って会えることができるようになった)【never の強調表現「絶対…しない」】
