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2026.9.30
カテゴリー: 教室だより

2026.9.30 #183 “use / useful/ usually”

2026.9.30 #183 “use / useful/ usually”

今日で9月が終わりです。月日の経つのが早すぎです。

 

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第183回は “use / useful / usually” 「使う、使用」「便利な」「ふつうは、たいていは」です。

 

use と useful はわかりますが、usually も仲間だったのですね!

動詞 use は今から800年くらい前の12世紀以降、フランス語 user(使う)から入ってきました。ラテン語 ūtī(使う)の過去分詞形 ūsus からフランス語に入ったものです。動詞としては「使用する、習慣にする、慣らす、取り扱う」の意味がありました。

 

名詞 use も同時期にフランス語 us から入りましたが、同じくラテン語 ūsus に基づいています。「使用、慣習、使用法、利益、必要性」など、さまざまな意味がありました。

形容詞の useful は名詞 use+形容詞を作る語尾 -ful がついてできた語で、「役に立つ、実用的な」として15世紀には使われていたようです。

 

usually は14世紀にフランス語の usual(いつもの、普通の)から入った usual に副詞を作る語尾 -ly がついた語ですが、usual もラテン語の ūsus に基づいています。ūsus にさまざまな意味があったため、use, useful は「使用、使うこと」に、usual, usually は「慣習、習慣」に関連しているのですね。

 

use は発音が間違えやすいですよね。
動詞は /jú:z/ 過去形・過去分詞形は /jú:zd/
名詞は /jú:s/
では、used to 「以前はよく…したものだ」、be used to「…に慣れている」は、どっちの発音?

 

/jú:s/ のほうですね。後ろに to がくっつくことで、/t/ と同じく/d/ も /z/ も無声音となって /jú:sttə/ さらに /t/ の音が落ちて /jú:stə/ のように発音されます。

useful, useless は名詞の use に基づいていますので、発音は /jú:s/ です。

 

上のイラストは
I usually use this lawnmower. It’s really useful.
「いつも 使う 芝刈り機は便利だな~♪」って感じ(^^)

2026.9.29
カテゴリー: 教室だより

2026.9.29 #182 “team”

2026.9.29 #182 “team”

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第182回は “team” 「チーム」です。

 

古英語期から見られる英語本来語です。
古英語での綴りは tēam でしたが、本来の意味は「子孫、出産」でした!
そこから「(親が同じ、または農業や土木作業などで一緒に働く)動物の一群」の意味ができました。16世紀になって、それが人間にも当てはまるようになり、「(一緒に働いたりスポーツをしたりする)チーム」の意味へと変わりました。「子孫、出産」の意味は15世紀には廃れてしまいましたが、「動物のまとまり」や「一緒に仕事をする集団」の意味は残っていますね。

 

印欧祖語の *deuk-(導く)に基づいています。/d/ → /t/ の音の変化は「グリムの法則」で説明できます。
英語本来語では tow(鎖などで引く)、taut(ピンと張った)、teem(満ちる)など、あまり耳にしない語ですが、「導く→引っ張る」イメージの語が同じ語源です。
ラテン語由来ではたくさんあります!produce(生産する)、introduce(導入する)、reduce(減らす)、deduce(結論づける)、induce(説得する)、educate(教育する)、abduct(誘拐する)、deduct(差し引く)、conduct(導く)などなど。
また後ほど produce / product の項を参照ください。

2026.9.28
カテゴリー: 教室だより

2026.9.28 #181 “school”

2026.9.28 #181 “school”

中学生は文化祭が近づいているようです。部活も遅くまでやっている子は、なんだかフラフラしているようで心配です。

 

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第181回は “school” 「学校」です。

 

古英語期にラテン語の schola「余暇、講義、学校」から入ってきました。ギリシア語の skholē「休止、休息、暇」 に由来し、印欧祖語の *segh-(保つ)の母音がない *sgh- に基づいています。古英語の綴りは scōl でしたが、なぜ「ヒマ」が「学校」になったのでしょう?

 

どうやら「暇を利用して議論・学問をすること」→「講義を受ける人々」→「人の集まり」→「学校」というように意味が発達したようです!
「学問や学問的な議論をする人」=「ヒマな人」の図式が成り立つのはおもしろいですね。(ヒマじゃないよっ!!という子どもたちの怒りの声が聞こえてきそうですが…)

 

school には「学校」の他に「学派、流派」の意味と、動詞として「大学で学ぶ、教育を受けさせる」の意味がありますが、「学派、流派」は17世紀から、動詞は15世紀から見られています。

 

印欧祖語の *segh-(保つ)に基づく語はギリシア語由来で他に scheme(陰謀、計画)、scholar(学者)、オランダ語、ドイツ語由来で sketch(スケッチ)などがあります。

 

また、school にはオランダ語由来で「(魚の)群れ」の意味もありますね。こちらは中英語期から見られますが、school「学校」と同じ「人の集まり」が魚に応用されたものと考えられているようです。