2026.5.3 #33 “ice”
「小学生と学ぶ英語の語源」第33回は “ice”「氷」「凍らせる」です。
1000年以上前の古英語期より使われている英語本来語で、印欧祖語 *eis- (氷、霜)に基づいています。オランダ語、ドイツ語、古ノルド語など、他のゲルマン語にも対応している語が見られます。
古英語では īs の綴りで /iːs/ と発音していました。/iːs/ から /ais/ へと音が変化したのは “I” 「私は」のときにやったのと同じ「大母音推移」によるものです。
古英語から中英語にかけて、綴りが is の前に h がついて his となることもあったようです。 his his「彼の氷」?(≧∇≦)
また /s/ の音に対し、中英語期にフランス語の綴りの影響で -ce で表すようになったことから、h がとれて -s が -ce となって今の ice になりました。これは once, twice, since でも同様に変化が起こりました。
小学生に ice と言うと「アイスクリーム」という子がほとんどです。
ice cream は ice + cream で、今から300年くらい前(18世紀)のアメリカ起源の単語で、乳成分がたっぷりのおいしいデザートですね♡
また別の氷のデザートである sherbet 「シャーベット」や sorbet 「ソルベ」はアラビア語で「飲み物」「シロップ」を意味し、トルコ語→フランス語と経由して入ってきた語、gelato「ジェラート」はイタリア語で「凍った」の意味です。sherbet は果汁に乳製品が少し入ってまろやかなもの、 sorbet は果汁と砂糖だけでシャリシャリしたやつです。gelato は ice cream より乳脂肪分が低めで、空気の量が少なく密度が濃いのだそうです。
そして「かき氷」は英語で shaved ice か snow cone でしょうか。アメリカではこれらの単語で見かけますね。snow cone は紙の円錐型の入れものに入っていないと呼べないかもしれませんので、やはり shaved ice(削られた氷)かな?
