2026.6.26 #87 “often”
「小学生と学ぶ英語の語源」第87回は “often”「よく、たびたび」です。
この語もそれこそ「よく」子どもたちから質問がきます!
ひとつには「発音しないのになんであるの?」という “t” の存在。
もうひとつは「しばしば」と訳す日本語。「しばしばってなに?」というものです。
古英語期からある英語本来語 oft(しばしば)の語尾に -en がついてできた語です。これは often の反意語である seldom(めったに~ない)の中英語の綴り selden の語尾 -en の影響で、中英語期に oft にも -en がくっついてしまったようです!(このような作用を「類推」と呼びます)
そして問題の “t” は、もとの単語が oft ですから /t/ は発音されていましたし、そもそも古英語では書かれている文字はすべて発音されていました。
しかし、中英語期に often となったときに、より発音しやすいように語中の音が発音されなくなることが起きました。他にも Wednesday の /d/ と /e/、half の /l/、talk の /l/ などがそうです。
しかし、最近では /t/ を発音する人がまた増えてきているようです。以前、小6のクラスでこの話をしたときに「じゃあ、みんなで “オフトゥン” って発音すれば、教科書の発音も変わっていくかもな」という意見が出ました。
また小学生には「”しばしば”って日本語がわかりづらい」との意見が多く、私は「よく、たびたび、しょっちゅう」と言うようにしています。
often と 同じ意味の語に frequently がありますね。こちらは中英語期にフランス語から入ってきました。おもしろいことに英語本来語でも often と同じ意味の語があります。 oftentimes 「よく、たびたび」で、イギリスではもう使われなくなったようですが、アメリカでは残っているようですよ。これは sometimes との類推!?でできた感じがしますね。なんか、ヘン笑
