「小学生と学ぶ英語の語源」第34回は “January” 「1月」です。
今から2600年くらい前(紀元前7世紀)までは冬の2ヶ月(1月、2月)は存在せず、暦の改訂によってようやく12ヶ月に仲間入りした「1月」です。
古英語の頃は æfterrɑ gēolɑ (=after Yule「クリスマスの後」)の名称でしたが、中英語期にラテン語、フランス語から入ってきました。
ラテン語の Januarius 「ヤーヌスの月」の意味で、印欧祖語の *ei- (行く)に基づいています。語尾の -ary はラテン語「~に属する者」を意味する -arius に由来しています。
Janus (ヤーヌス)はローマ神話の門の守護神です。
頭の前後に顔があり、一方は未来を、もう片方は過去を見つめています。物事の始まりと終わりを司る、1年の始まりにふさわしい神様ですね。
月の名前の由来は興味津々です。
また次が待ち遠しいですね〜♪
「小学生と学ぶ英語の語源」第33回は “ice”「氷」「凍らせる」です。
1000年以上前の古英語期より使われている英語本来語で、印欧祖語 *eis- (氷、霜)に基づいています。オランダ語、ドイツ語、古ノルド語など、他のゲルマン語にも対応している語が見られます。
古英語では īs の綴りで /iːs/ と発音していました。/iːs/ から /ais/ へと音が変化したのは “I” 「私は」のときにやったのと同じ「大母音推移」によるものです。
古英語から中英語にかけて、綴りが is の前に h がついて his となることもあったようです。 his his「彼の氷」?(≧∇≦)
また /s/ の音に対し、中英語期にフランス語の綴りの影響で -ce で表すようになったことから、h がとれて -s が -ce となって今の ice になりました。これは once, twice, since でも同様に変化が起こりました。
小学生に ice と言うと「アイスクリーム」という子がほとんどです。
ice cream は ice + cream で、今から300年くらい前(18世紀)のアメリカ起源の単語で、乳成分がたっぷりのおいしいデザートですね♡
また別の氷のデザートである sherbet 「シャーベット」や sorbet 「ソルベ」はアラビア語で「飲み物」「シロップ」を意味し、トルコ語→フランス語と経由して入ってきた語、gelato「ジェラート」はイタリア語で「凍った」の意味です。sherbet は果汁に乳製品が少し入ってまろやかなもの、 sorbet は果汁と砂糖だけでシャリシャリしたやつです。gelato は ice cream より乳脂肪分が低めで、空気の量が少なく密度が濃いのだそうです。
そして「かき氷」は英語で shaved ice か snow cone でしょうか。アメリカではこれらの単語で見かけますね。snow cone は紙の円錐型の入れものに入っていないと呼べないかもしれませんので、やはり shaved ice(削られた氷)かな?
「小学生と学ぶ英語の語源」第32回は “half” 「半分の」「半分」です。
(イラストは若干女の子の方が大きい気がしますが…笑)
英語本来の語で、古英語期から half として使われています。印欧祖語の *(s)kel- (切る)に基づいてできた語で、ドイツ語、オランダ語、古ノルド語など他のゲルマン語にも対応している語が見られます。
中英語期までは /hɑulf/(ハウルフ)のように /l/ の音も発音されていましたが、15世紀の初め頃には /k, m, f, v/ の音の前の /l/ は発音されなくなりました。(talk, walk, calm, palm なども同じ!)さらに /u/ の音も落ち、残った /ɑ/ の音が伸びて /ɑ:/ となったようです。
また、複数形が halves のように「f を v に変えて -es」になるのは、古英語では有声音にはさまれた /f/ が、両側の有声音に合わせて自分も /v/ と有声音になったことが影響しているようです。
ちなみに、古英語の頃は v の文字は使われておらず、f で /f/ と /v/ の両方の音を表していました! v が使われるようになったのは中英語期で、フランス語の影響から v を使うようになったようです。新参者の v! v(^ ^)v
印欧祖語の *(s)kel- (切る)に由来している単語は、他にも shell(貝殻)、scale(うろこ)、scale(秤)、skill(技能)、shelf(棚)、sculpture(彫刻)などなど。たくさんありますね~。