2026.8.6 #128 “juice”
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第128回は “juice”「ジュース」です。
今から700年くらい前の14世紀に古フランス語 jus から入ってきました。ラテン語 jūs (植物の汁、液)からきており、印欧祖語の *yeuə-(混ぜる) に基づいています。
本来の意味は「果物や野菜から搾り出したスープ」の意味ですので、果汁が50%であったり、果汁がまったく含まれていないものは juice とは呼べないのです!日本語では果汁の有無に関わらず、なんでも「ジュース」と呼びますが、英語では果汁100%のものが juice、100%でない果汁飲料は soft drink、炭酸飲料は pop, soda などと呼び分けます。
また搾ったままの果汁と言えば nectar もあります。こちらはラテン語 nectar, ギリシア語 néktar からきており、「ギリシア神話の神々の飲む不老不死の酒」の意味です。nek- (死) + -tar (克服する)からできています。
現在では「花の蜜」「甘く美味しい飲み物」の意味で使われています。果物の nectarine (ネクタリン)は 「nectar のように甘い果物」の意味で17世紀に作られた語です。
印欧祖語の *yeuə-(混ぜる) に基づく語には、ギリシア語由来の enzyme (酵素)があります。 -zyme は「酵素、酵母」の意味ですので、サプリや化粧品でたまに耳にするのはcoenzyme (コエンザイム、補酵素)ですね。
co-(共に) + enzyme (酵素)で、酵素の働き(消化、代謝)を助けてくれるものです。
soft drink や pop, soda は砂糖を多く含んでおり、身体にはよくないですね。 juice や nectar を飲んで健康的な生活を送りましょう!
