2026.8.27 #149 “hat”
今日も朝から雨が降り続きました。それでも石川県、富山県から比べたら大した量ではないと思います。被害に遭われた皆さまは本当に大変なことです。
地球のあちこちで異変が起きているのが気になります。
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第149回は “hat” 「帽子」です。
古英語期から見られる英語本来語です。
古英語での綴りは hæt(t) で「ふちのある帽子」を表していましたので、文字が変わっただけで発音も意味も変わっていませんね。
印欧祖語の *kādh- (覆う) に基づいています。この語からきている語に heed (注意を払う) があります。 heed は(覆う→護る→護ろうとする→気をつける) という意味変化をしたと考えられます。warn (警告する) は印欧祖語の *wer- (覆う) に基づいていますが、(覆う→護る→護ろうとする→警告する)と、heed と同様の意味の発達をしたと考えられています。
また hood (フード) もあります。hood も頭を覆い隠すものですね。ちなみに、日本語の「パーカー」は “hoody / hoodie” と言いますよ。
heed もhood も発音は「大母音推移」により変化しています。 heed は /heːd/ から /hiːd/ に、hood は /ho:d/ から /hu:d/ へと変わりました。 hood はさらに音が短くなり、現在は /hʊd/ の発音です。これも日本語と違いますね。
ところで hat は「ふちのある帽子」ですので、「ふちのない帽子」は cap ですね。
また hat は枢機卿(すうききょう)というローマ・カトリック教会のエライ人のかぶっている帽子も表しますので、そこから「肩書き、役職」の意味もあります。
またサッカーやホッケーの hat trick 「ハット・トリック(1人の選手が1試合で3点ゴールすること)」は、賞として帽子を贈ることからこのように呼ばれています。
hat と似ている単語に hut もあります。こちらは「小屋」の意味で、16世紀にフランス語 hutte から入っています。「ピザハット」はこっちの hut ですよ〜

