2026.9.8 #161 “up”
今日も雨降りでした。
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第161回は “up” 「上に」です。
古英語期から見られる英語本来語です。
古英語では ūp(上の方に)、uppe(高い所に)の綴りで、印欧祖語の *upo-(下、下から上へ、上に)に基づいています。
元となる語が「下」を表わしているのがおもしろいですね。ですから up には「下から上の方へ、上に」という動きが感じられます。
up は前置詞「…の上に」だけでなく、副詞として look up「上の方を」、get up「起きて」、show up「現れて」、go up north「北へ」、speed up「増して」、grow up「成長して」、start up「起動して」、What’s up「起こって」、time’s up「終わって」、catch up「追いついて」、eat up「完全に、すっかり」など、さまざまな意味が出てきています。
印欧祖語の *upo-(下、下から上へ、上に)に基づく語には英語本来語で above(上に)、open(開いた)があります。接頭辞 up- (上向きに、より高い、より早い)から upward(上向きに)、upgrade(アップグレードする)、upside(上側)などもそうですね。
ラテン語由来の接頭辞 sub-(下)も同じ語源です。(↔︎ super- (上))subway(地下鉄)、submarine(潜水艦)、subtitle(字幕)、subordinate(従属する) などがあります。
またギリシア語由来の接頭辞 hypo-(下)もそうです。(↔︎ hyper-(上)) hypothesis(仮説)、hypotension(低血圧)、hypocenter(震源)などがあります。
これらは「下」のままで上に上がってきていないのがおもしろいですね。
