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2026.9.7
カテゴリー: 教室だより

2026.9.7 #160 “teach / teacher”

2026.9.7 #160 “teach / teacher”

週始まりの月曜日。はっきりしない天気のせいか、みんな眠そうでした。

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第160回は “teach / teacher” 「教える、先生」です。

 

teach は古英語期から見られる英語本来語です。
古英語の綴りは tæċan(示す)で、中英語では teche(n) となりました。印欧祖語の *deik- (示す)に基づいています。(/d/ → /t/ の音の変化は「グリムの法則」に当てはまります。)当初は「指し示す」の意味で、古英語では「教える」には lǣran (= learn) が使われましたが、teach にも古英語期に「教える」の意味が発達しました。

 

teach はteched (=teached) の規則変化動詞でしたが、古英語tæċan の過去形・過去分詞 tǣht(e) の長母音が中英語期に短くなり tahte, taȝte、そして現在の taught と不規則動詞になりました。

 

teacher はteach に接尾辞 -er(…する人) をつけた語で、14世紀に最初に見られています。この行為者接尾辞(…する人) には -er, -or, -ar と異なる綴りが当てられていますね。teacher, player, dancer, runner などは-er が、doctor, tailor, professor などは -orが、そしてscholar, beggar, burglarなどは -ar がついています。

 

大まかに言うと -er は「英語本来語」に、-or は「ラテン語、フランス語由来の語」に、-ar は「ラテン語由来の語の形容詞接尾辞としてついたもの」と区別できそうです。

 

印欧祖語の *deik- (示す)に基づく語は他にも本来語では token(印)、ラテン語由来では digital(デジタル式の、指の)、index(索引、指示するもの)、indicate(示す)、dictate(指図する、書き取らせる)、predict(予言する)、dictionary(辞書)、dedicate(捧げる)、judge(判断する)、judicial(司法の)、prejudice(偏見)など、たくさんあります!