2026.9.13 #166 “baseball”
先週はあちこち駆け回った日曜日でしたが、今日は引きこもりの日曜日でした。
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第166回は “baseball” 「野球」です。
baseball「ベースボール、野球」の意味では19世紀半ばにアメリカ英語として初めて登場しますが、もとはイギリスで行われた rounders「ラウンダーズ」という別の球技を指すものでした。
これが南北戦争のときに兵士たちの間でさかんに行われるようになり、後にbaseball としてアメリカの国民的スポーツとなったのです。
base「土台、基礎」は中英語期にフランス語 base、ラテン語 basem, basis(基礎)から入ってきましたが、もとはギリシア語の bɑ́sis「台座、踏み台」からきています。印欧祖語の*gʷā-, *gʷem-(行く、来る)に基づいており、 base と basis は「二重語 = 同じ語源の語」ということになります!
その base が野球の「ベース」として使われ、ball を使ったスポーツとなったのが baseball です。野球の試合は ball game とも呼ばれます。
base は first base「一塁」、second base「二塁」、third base「三塁」ですが、「ホームベース」は home plate が一般的です。
ちなみに、野球用語は和製英語だらけですので、注意が必要です!
以下にいくつかご紹介しますね。
フォアボール(四球)… walk (× four balls)
デッドボール(死球)… hit by a pitch (× dead ball)
タッチアウト … tag out (× touch out) (→ tag は「鬼ごっこ」と同じ)
タッチアップ … tag up (× touch up)
ショート(遊撃手)… shortstop (×short, ×short player)
ランニングホームラン… inside-the-park home run (× running homerun)
満塁ホームラン … grand slam (× full base homerun)
バックネット … backstop (×backnet)
アウトコース/インコース … outside / inside corner (× out / in course)
ノック … fungo (× knock)
フリーバッティング … batting practice (× free batting)
などなど。野球観戦を楽しみながら、英語をいっぱい覚えましょう!
