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教室日誌一覧

2026.6.3
カテゴリー: 教室だより

2026.6.3 #64 “pair”

2026.6.3 #64 “pair”

台風6号が列島を吹き荒れました。幸いこの辺りでは明け方がいちばん激しかったため、レッスンへの影響はありませんでした。皆さまお住まいの地域はいかがでしたでしょうか。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第64回は “pair”「1組、1対、ペア」「ペアにする」です。
イラスト左の男の子が持っているエースのスペードはなぜかになっていますが、お気になさらず…(^_^;)

 

今から700年くらい前の中英語期にフランス語から入ってきました。
フランス語の paire、ラテン語の paria は「同等のもの」の意味で、これは印欧祖語の *perə-(割り当てる)に基づいています。「等しく割り当てられたもの」の意味ですね。

 

*perə- に由来する語は、他にも part(一部)、peer(仲間、対等者)、par(ゴルフのパー)があります。

 

もともとは名詞の働きでしたが、16世紀ころから動詞「ペアにする」としても使われるようになりました。「品詞転換」されたもので、#60,#61でやった “land” や “mail” もそうでしたね。

 

pair の同音異義語に pare 「皮をむく」、pear「洋ナシ」もありますね。
pare も同じ13世紀頃にフランス語 parer(準備する、剪定する、皮をむく)、ラテン語の parāre からきており、prepare(準備する)も同じ parāre に由来しています!*(^o^)/*

 

pear は古英語の頃から見られますが、かなり昔にラテン語 pirum (西洋ナシ)から入ってきたようです。なんだか plum(プラム)にも似ていますが、plum は prūnum と、別のラテン語に由来し、 prune(プルーン)と二重語(語源が同じ!)だそう。
ややこしや(^_^;)

2026.6.2
カテゴリー: 教室だより

2026.6.2 #63 “office / officer”

2026.6.2 #63 “office / officer”

ここ数回の小学生3〜4年生クラスにて、「100万」を “one million” と発音しても、ほとんどの子が “one Minion” と言うてる…。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第63回は “office/officer” 「事務所」「役人」です。

 

office は、今から800年くらい前の中英語期にラテン語 officium(奉仕、義務)がフランス語を経由して入ってきた語です。ラテン語の officium は opus(仕事)+ fic-(行う)から成り立っているため「なされた仕事」、つまり「儀式、職務、任務、奉仕」といった意味を表しました。ちなみに fic- は face, fact でやった facere (作る、行う)からきていますよ。

 

officer はそれよりも100年くらい遅れて、やはりラテン語の officarius(職務を行う者)がフランス語を経由して入ってきました。

 

現在の office「事務所、オフィス、役所」などの意味は、14世紀の終わりごろになって「職務を行う場所」として使われるようになりました。

 

officer もいろいろな役人さんを表わしますね。
government officer (公務員)
military officer(陸軍将校)
police officer(警察官)
chief executive officer(CEO、最高経営責任者)
など。

将来は officer になりたいですか?

2026.6.1
カテゴリー: 教室だより

2026.6.1 #62 “nature / natural”

2026.6.1 #62 “nature / natural”

早くも今日から6月です。最初のクラスの子たちが、教室に来るときにクローバーとシロツメクサの花を摘んで持ってきてくれました。ジーン(//∇//) 優しいね〜。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第62回は “nature / natural” 「自然、本質」「自然の、当然の」です。

 

nature は今から700年くらい前の中英語期にフランス語、ラテン語から入ってきた語です。フランス語 nature、ラテン語 nɑ̄tūrɑ は「誕生、生まれつきの性質」の意味でした。
形容詞の natural も同じく、中英語期にフランス語 naturel、ラテン語 nɑ̄tūrɑ̄lis より入ってきています。英語では nature に「~に関する、~の性質の」を表す形容詞語尾 -al がついたものです。

 

当初は、地上の造られた命あるものすべて(生命)と造り主(神)の自然的な結びつきを表していました。生まれつきの性質に従うことも自然であり、当然のことです。やがてそこから「自然、本質」「自然の、当然の」という意味になりました。

 

おもしろいことに、16世紀までは「自然の」の意味を表すのに kind(古英語:ġecynde)が使われていたのです。実は kind も nature, natural も印欧祖語の *gen-(生む)に基づく、同じ語源の語なのです。kind の項でまたあらためて見てみましょう。
*gen- については、#38 “national” でも登場していますよ。