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教室日誌一覧

2026.6.27
カテゴリー: 教室だより

2026.6.27 #88 “paper”

2026.6.27 #88 “paper”

「小学生と学ぶ英語の語源」第88回は “paper”「紙、新聞、書類、論文、答案」です。

 

今から700年くらい前の中英語期にフランス語から入ってきました。
中英語での綴りが papir(e) で、もとのフランス語は papir, papier、そしてラテン語の papȳrus に由来します。

 

papȳrus (パピルス)は聞いたことがありますね。以前、page(ページ)をやったときにでてきました。パピルスをしっかりと組み合わせたものが「ページ」でした!

パピルス紙は古代エジプトで使い始められました。一方、中世のヨーロッパでは子羊の皮から作られた羊皮紙が主に使われていましたが、パピルス紙が広まってくると、こちらが一般的になっていったようです。紙は中国でも発明され、今から1000年以上前にヨーロッパにも伝わりましたので、paper は広く「紙」を指す言葉して使われました。

 

“paper” というと「紙」だけでなく、いろいろな意味がありますよ。
「紙」のものや「紙」にいろいろ書かれているものを想像してみましょう。
「文書」「新聞」「論文」「問題、答案」「紙幣、手形、債券」「トイレットペーパー」といったものも表します!

2026.6.26
カテゴリー: 教室だより

2026.6.26 #87 “often”

2026.6.26 #87 “often”

「小学生と学ぶ英語の語源」第87回は “often”「よく、たびたび」です。

 

この語もそれこそ「よく」子どもたちから質問がきます!
ひとつには「発音しないのになんであるの?」という “t” の存在。
もうひとつは「しばしば」と訳す日本語。「しばしばってなに?」というものです。

 

古英語期からある英語本来語 oft(しばしば)の語尾に -en がついてできた語です。これは often の反意語である seldom(めったに~ない)の中英語の綴り selden の語尾 -en の影響で、中英語期に oft にも -en がくっついてしまったようです!(このような作用を「類推」と呼びます)

 

そして問題の “t” は、もとの単語が oft ですから /t/ は発音されていましたし、そもそも古英語では書かれている文字はすべて発音されていました。

 

しかし、中英語期に often となったときに、より発音しやすいように語中の音が発音されなくなることが起きました。他にも Wednesday の /d/ と /e/、half の /l/、talk の /l/ などがそうです。

 

しかし、最近では /t/ を発音する人がまた増えてきているようです。以前、小6のクラスでこの話をしたときに「じゃあ、みんなで “オフトゥン” って発音すれば、教科書の発音も変わっていくかもな」という意見が出ました。

 

また小学生には「”しばしば”って日本語がわかりづらい」との意見が多く、私は「よく、たびたび、しょっちゅう」と言うようにしています。

 

often と 同じ意味の語に frequently がありますね。こちらは中英語期にフランス語から入ってきました。おもしろいことに英語本来語でも often と同じ意味の語があります。 oftentimes 「よく、たびたび」で、イギリスではもう使われなくなったようですが、アメリカでは残っているようですよ。これは sometimes との類推!?でできた感じがしますね。なんか、ヘン笑

2026.6.25
カテゴリー: 教室だより

2026.6.25 #86 “near / next”

2026.6.25 #86 “near / next”

朝から雨の肌寒い1日でした。風邪をひいて体調を崩している子も何人かいるようです。

 

確か2年前の「教室だより」にも書いた気がするのですが…。

 

PF(小1〜2年生) クラスで detective (探偵) という語が出てきますが、誰1人としてこの語をきちんと発音できません!特に1年生に「ディテクティヴ」は言えません。

 

言い間違えがあまりにもカワイイのですが、どうしたらいいでしょう!笑

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第86回は “near / next” 「近く」「次の、隣の」+ “neighbor” 「近所の人」です。この記事の元となっている『英語語源ハンドブック』では3単語が仲良く並んでいますが、とりあえずタイトルは2語でいきます。

 

さて、なぜこの2つの単語が並んでいるのでしょうね~

 

near は古英語期からある英語本来語です。
古英語での綴りは nēar で、nēah, nēh(近い)の比較級の形でした。

 

next も古英語期からある英語本来語です。「いちばん近くの、次の」の意味で、古英語での綴りは nēxt, nēhst と、nēah, nēh (近い)の最上級でした。

 

あれ?そうです!今では別々の形容詞、副詞(near は前置詞も)として使われていますが、もともとは nigh(近い)の比較級、最上級が near, next だったのです。これはオドロキですね!

 

near「近い、近く」は現在では nearer(より近い)- nearest(最も近い)と比較級、最上級が使われていますね。ですから nearer は二重比較級の形をしていることになります。そして最上級には nearest が使われていることから、next はもう最上級としては使われなくなり、「次の、隣の」という意味で使われています。ちなみに next には比較級、最上級はありません。

 

nigh /nai/ (近い)は現在ではあまり使われていませんが、neighbor「近所の人」の前半部分に存在しています!neighbor(⦅英⦆neighbour)は neigh(< nigh 近くの)+ bo(u)r (住人)が合わさってできた語です。neighbour も古英語の時代から使われている語ですよ。

 

英語の語源を知ると、いろいろな単語が結びついておもしろいですねると、いろいろな単語が結びついておもしろいですね。