夜、レッスンが終わった後、教室の外で何やら光るものを見た。な、なんだ⁇
…と思ったら、なんと!
ホタルでした!こんなところで見れるなんて!1匹だけでしたが、ここで見たのは初めてです!
「小学生と学ぶ英語の語源」第85回は “main”「主要な、主な」です。
古英語期から見られる英語本来語です。
古英語では mæġen の綴りで「力」を意味していました。これは印欧祖語の *magh-(~できる、力を持つ)に基づいています。
*magh- からできた他の言葉として、助動詞の may / might があります。今は「~してもよい、~かもしれない」の意味で使われる助動詞ですが、昔は「~できる」の意味でした。
古英語で mæġen(力)は名詞でしたが、mæġenstan(巨大な石)やmæġenstrengþu(強力な力)のような複合語をつくりました。そこから「巨大な」「強力な」といった形容詞的な使い方が始まったものと考えられています。それが「程度が大きい」「主要な」という意味に発達しました。
「主要な」というと major という語もありますね。近々登場しますので、改めてそちらをご覧ください!
また、main は形容詞としての用法がメインです(笑)が、名詞でも使われています。
今は「力」の意味ではなく、「(ガス、水道、電気の)本管、主線」の意味になっています。この意味は今から300年くらい前の18世紀から出てきていますよ。
小学4年生からの質問。
「cent は ¢、yen は ¥ と頭文字を使っているのに、なんで dollar は $ で d じゃないの?」
するどい、素晴らしい質問です!
「小学生と学ぶ英語の語源」第84回は “language”「言語」です。
今から700年くらい前の中英語期に古フランス語 langue(舌、言語)から入ってきました。今の形である language は、1066年にノルマン人がイギリスを征服したときに話していたフランス語 language によるものです。さらに遡ると、フランス語はラテン語の lingua(舌、言語)からきています。いずれも印欧祖語の *dn̥ɡhū-(舌)に基づいています。
langue と聞くと、tongue(舌、言語)!そう、tongue も同じ語源です!
音の変化 /d/ → /t/ 、/gh/ → /g/ は「グリムの法則」で説明できます。
そしてラテン語の lingua に由来するのが、linguistics(言語学)、bilingual(バイリンガル、二言語使用の)などです。bi- はラテン語で「2つの」を表わしますね。一言語のみしか話せなければ monolingual(mono- はギリシア語由来)、三言語を話せれば trilingual、そして多言語を使いこなせれば multilingual となりますよ。
また、英語は全世界の共通語としての役割を果たしているため、lingua franca(共通語、国際語)と呼ばれています。英語に限らず、日本語も含めていろいろな国の言語に興味を持って、たくさんの言語を学んでいきましょうね(^^)
「小学生と学ぶ英語の語源」第83回は “kind”「種類」「親切な、優しい」です。
これは小学生からとても質問が多い語です!
古英語期から見られる英語本来語です。
まず名詞としては「生まれ、血統、性質、本性」から「同じ性質を持つもの」、すなわち「種、族、種類」の意味となりました。古英語では ġecynd の綴りで、印欧祖語の *gen-(生む)に基づいています。語頭の ġe- は、中英語期の最初に脱落しました。
形容詞としては「生まれつきの、生まれのよい」から「家柄の良い人のような性質の」、すなわち「親切な、優しい」の意味となりました。古英語では ġecynde と、語尾に -e が余計についていましたが、現在ではどちらも同じ kind になっていますね。そしてこちらも印欧祖語の *gen-(生む)に基づいた語です。
小学生から質問が多いのは、「種類」と「親切な」がなんで同じ単語?という疑問です。一見すると、まるでつながりがないようですが、上で見たように同じ語源からできた語で、もとの意味をたどると共通点がわかると思います。
印欧祖語の *gen-(生む)に基づく語は他にもたくさんあります!
kin(親族)、king(王)、kingdom(王国)、mankind(人類)、それから gentle(穏やかな)、generate(生みだす)、gene(遺伝子)、generation(世代)、gender(性)、oxygen(酸素)、hydrogen(水素)、さらに nature(性質)、natural(自然の)、nation(国民)、native(生まれつきの)などなど。
*gen- は national, nature にも登場していますので、ご覧ください。