2026.6.22 #83 “kind”
「小学生と学ぶ英語の語源」第83回は “kind”「種類」「親切な、優しい」です。
これは小学生からとても質問が多い語です!
古英語期から見られる英語本来語です。
まず名詞としては「生まれ、血統、性質、本性」から「同じ性質を持つもの」、すなわち「種、族、種類」の意味となりました。古英語では ġecynd の綴りで、印欧祖語の *gen-(生む)に基づいています。語頭の ġe- は、中英語期の最初に脱落しました。
形容詞としては「生まれつきの、生まれのよい」から「家柄の良い人のような性質の」、すなわち「親切な、優しい」の意味となりました。古英語では ġecynde と、語尾に -e が余計についていましたが、現在ではどちらも同じ kind になっていますね。そしてこちらも印欧祖語の *gen-(生む)に基づいた語です。
小学生から質問が多いのは、「種類」と「親切な」がなんで同じ単語?という疑問です。一見すると、まるでつながりがないようですが、上で見たように同じ語源からできた語で、もとの意味をたどると共通点がわかると思います。
印欧祖語の *gen-(生む)に基づく語は他にもたくさんあります!
kin(親族)、king(王)、kingdom(王国)、mankind(人類)、それから gentle(穏やかな)、generate(生みだす)、gene(遺伝子)、generation(世代)、gender(性)、oxygen(酸素)、hydrogen(水素)、さらに nature(性質)、natural(自然の)、nation(国民)、native(生まれつきの)などなど。
*gen- は national, nature にも登場していますので、ご覧ください。
