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2026.7.16
カテゴリー: 教室だより

2026.7.16 #107 “large”

2026.7.16 #107 “large”

「小学生と学ぶ英語の語源」第107回は “large”「大きい、広い」です。

 

古英語期の終わりから中英語期にかけて、フランス語 large(豊富な、寛大な、自由な)から入ってきました。

 

現在でも、綴りは入ってきたときから変わらず large のままですが、意味は「大きい、広い、多数の」で、当初の「豊富な、寛大な、自由な」の意味はなくなってしまっていますね。
かろうじて残っているのが、イディオムで
by and large「概して、一般的に」←(いろいろな方向に、制約を受けていない)
at large「一般の、捕まっていない、逃走中の」←(制約のない、自由の)
に見られます。
なるほど!なぜ at large で「逃走中」なのか、よくわかりました!

 

ところで「大きい」は、 large は big なのか、迷うところですね。
big は13世紀の中英語期から見られる語ですが、古ノルド語から入ってきたのか語源ははっきりしないようです。もとは「強い、勇ましい、荒々しい」の意味で、「大きい」の意味で使われるようになったのは14世紀以降です。
以下は big, large, great の比較です。

 

big

重さ・体積から判断した「大きい」の意味
親しみ・称賛・驚きなどの感情を含むことが多い
話し言葉で使う

 

large

大きさ・広さから判断した「大きい」の意味
数量・サイズで使う
客観的な響きがある

 

great

「巨大な」の意味
親しみ・称賛・驚きなどの感情を含むことが多い

 

『ジーニアス英和辞典』第6版 “big” より抜粋

 

a big lunch(たっぷりの昼食)
a big voice(大声)
a big fire(大火事)

 

a large / big house(大きい家)
a large country(大きい国)
a city with a large population(人口の多い都市)
a large Coke (Lサイズのコーラ)

 

a great castle(大きな城)
a great surprise(大きな驚き)
a great man(偉大な男)

 

どんな名詞が続くか、組み合わせで覚えていくのも良いですが、体積的な大きさが big、面積の広さが large というのは語源を知ればわかりやすいですね~

2026.7.15
カテゴリー: 教室だより

2026.7.15 #106 “king”

2026.7.15 #106 “king”

「小学生と学ぶ英語の語源」第106回は “king”「王」です。

 

古英語期から見られる英語本来語です。
古英語では cyning, cyng, cing の綴りで、kin(親族、一族 =cyn-)+-ing(~に属するもの)からできており、「(王家の)一族に属するの」の意味です。つまり「王家の血を引く高貴な生まれのもの」が「王様」ということですね。

 

kin は印欧祖語の *gen-(生む)に基づいています。
*gen- はもう覚えられましたね。ここではもう5語めになります!

 

#38 national , #62 nature / natural, #83 kind, #102 generation

 

/g/ → /k/ の音の変化は「グリムの法則」でした!

 

『英語語源ハンドブック』に *gen-(生む)に基づく単語がたくさん挙げられていますので、もう一度まとめてみましょう。

 

[本来語]kingdom(王国)、kin(親族)、kindred(血縁、一族)、kind(種類、親切な)、mankind(人類)
[ラテン語]generate(生みだす)、general(全般の)、genealogy(家系、血筋)、gene(遺伝子)、genetics(遺伝学)、genital(生殖の)、generation(世代)、gender(性)、genre(ジャンル)、gentle(穏やかな)、genteel(気取った)、genius(天才)、natal(出生の)、nature(性質)、natural(自然の)、nation(民族、国民)、native(生まれつきの)、naive(純真な)、innate(生来の)
[フランス語〕oxygen(酸素)、hydrogen(水素)
[ドイツ語]kindergarten(幼稚園)
[ギリシア語]genesis(起源、創世記)、generous(寛大な)

 

『英語語源ハンドブック』king ,『英語語源辞典』印欧祖語表 *gen-

 

king は「君主、国王」の意味だけではなく、ある分野や同種の中の「王のような存在」という比喩的な意味でも使われます。
よいこの皆さんは下記のような king をご存じですか?

 

kingfisher カワセミ(魚とりの王様)
king crab タラバガニ (カニの王様)
king penguin キングペンギン (ペンギンの王様)
king cobra キングコブラ(ヘビの王様)

2026.7.14
カテゴリー: 教室だより

2026.7.14 #105 “joke”

2026.7.14 #105 “joke”

「小学生と学ぶ英語の語源」第105回は “joke”「ジョーク、冗談を言う」です。

 

今から350年くらい前の17世紀後半から見られる比較的新しい語です。語源ははっきりとしていませんが、ラテン語の jocus(冗談)、 jocāri(冗談を言う)に由来すると考えられています。これは印欧祖語の *yek-(話す)に基づきます。

 

当初はラテン語の綴り joc や、フランス語風 joque が使われましたが、joque の方が一般的に使用されたようですね。それが18世紀までには現在の joke の形となっています。

 

18世紀になると、joke から joker「冗談を言う人、おもしろい人」が出てきました。トランプの「ジョーカー」の意味は19世紀になってからです。

 

また「冗談を言う」は kid もありますね。
You’re kidding!(冗談でしょ!)No kidding?(冗談でしょ?)No kidding.(冗談じゃないよ。本当だよ)などのように使われています。
kid は今から800年くらい前の中英語期に古ノルド語 kið(子ヤギ)から入ってきた言葉です!もとは「子ヤギ」だったのが、16世紀には「子ども」の意味でも使われるようになりました。
名詞の kid が19世紀に入り make a kid of 「子ども扱いをする」という表現からきたのか定かではないようですが、「からかう」という動詞としても使われるようになったのです。

 

kid も joke も動詞で「からかう、冗談を言う」の意味では、進行形 kidding, joking で使われるのが多いようですね。